留学カウンセリングのプロが教える! 語学留学におすすめの海外都市5選
株式会社毎日エデュケーション カウンセラー/ビジネスリレーションマネージャー・関根俊輔さんにお話を伺いました。関根さんは、同社で多くの留学生のカウンセリングを行ってきた豊富な経験をお持ちです。
――英語を話せるようになりたいという目的の語学留学で、おすすめの都市を5つ挙げるとすればどこになるでしょうか?
関根さん 以下の5都市はいかがでしょうか。
■語学留学にお薦めの5都市
・バンクーバー(カナダ)
・ブリスベン(オーストラリア)
・ダブリン(アイルランド)
・サンフランシスコ(アメリカ)
・オークランド(ニュージーランド)
――それぞれどんな点がおすすめなのでしょうか?
関根さん 「バンクーバー」はまず「みんな行ってる」という特徴があります(笑)。語学留学で行く人が多いのです。多いのには理由がありまして、まず日本に最も近い北米の大都市という点です。飛行機で8時間ぐらいで行けます。涼しくて気候がいいのも特徴です。治安もいいですし、日本人にはお薦めですね。また「カナダ英語はきれい」なんていわれますから、その点でも選ばれています。実際にきれいかどうかは異論がありますが、アメリカ人よりもゆっくり話す人が多いのは本当です。
――ブリスベンは、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市ですね。
関根さん ブリスベンは気候が良くて住みやすいのが特徴です。ただ、英語的にはなまりがあるといわれます。しかし、語学留学というのは「まず現地の言葉に慣れる」のが基本です。日本人にとって一番問題なのは「英語の日本語なまり」を抜くことです。それを第一に考えればどこの英語を学んでもいいと思います。
――ダブリンはアイルランドの首都。アイルランドはもともと英連邦に属していた国ですが。
関根さん ダブリンは弊社のおすすめする穴場です。まず日本人が少ないので、英語を使わざるを得ない環境に身を置くことができます。弊社はアイルランド政府機関と共にアイルランド留学PRをしていた経緯もあり、毎年多くの留学生を送り出しています。治安もいいので留学生にとって住みやすいのが特徴です。実際に行った人からのフィードバックでも好評ですからお薦めですね。現在人気も上昇中です。
――サンフランシスコは日本人にとってもおなじみの都市ですね。
関根さん 語学留学先としてアメリカの都市を見ると、実は選択肢があまりないんですよ。
――なぜでしょうか?
関根さん たとえば、公共交通機関が整備されているかは留学生にとって大事なポイントです。田舎に語学留学してしまうと、その町から一歩も出られないなんてことになります。いろんな場所に行き、多くの人と出会うのが言葉を使う上で決定的に大事です。交通インフラが整っている都市でないとそれができません。日本のように鉄道インフラが整備された都市をアメリカで探すのはとても難しいのです。必然的に都市は限られてきます。サンフランシスコは希少な例で、その上夏も涼しく気候もいいですからおすすめです。
――オークランドはかつてニュージーランドの首都だったこともある大都市ですね。
関根さん 気候も温暖ですし、治安も良い都市です。また、長期留学になればなるほどお得になるという特徴があります。というのは、為替レートでニュージーランドドルが円に対して安いんですよ。
――なるほど。
関根さん ただ、航空券の代金は高いんです。短期間の留学で往復してしまうと、その留学費用に占める航空券代の割合が高くなってしまってお得にはなりません。長期留学になると、総留学費用に占める授業料の割合が高くなります。為替レートの関係でこの授業料を安く抑えられるというメリットが出てくるのです。ですから長期留学を考えている人には向いています。また、中高生の留学先としても現地の治安のよさや親しみやすい国民性から大変人気があります。
■語学留学先は場所ありきではない! なにをしたいか、で選ぶ
――語学留学先の場所を決めようとしている人にアドバイスをお願いします。
関根さん 「どこを選ぶか」ではなく、まず「現地でなにをやりたいのか」を考えるべきです。留学は、ガイドが「あそこへ行きましょう」「次はここに行きましょう」などと指示する旅行ツアーと違って、自ら動いて体験し、その中で学習するものです。
人にすすめられるままに現地に行ってしまうと、そもそもそこでなにをしたらいいのかわからなくなってしまうものです。ですので、「この国のこの地域に行ったら、自分はこういうことがしたい」とイメージをはっきり持つことですね。
そうすると、そのやりたいことを実現するには「ここ」というふうに場所が明確になります。こういう決め方をすれば、現地に行ってもやることがはっきりしていますから有意義な留学になるはずです。
――ありがとうございました。
語学留学で行く場所は、まず「なにをしたいか」を考え、それができるのはどこかで決めた方が良いとのこと。今回挙がった場所は特におすすめとのことですので、もしあなたのやりたいことが上記5都市でできそうだったら、留学先の有力候補としてみるのはどうでしょうか? 迷ったらプロのみなさんに相談してみるといいでしょう。
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(高橋モータース@dcp)