2.5人に1人が非正規雇用労働者な時代の「年金の増やし方」 (3/3ページ)

Suzie(スージー)

全額自己負担となりますが、全額所得控除となるため、国民年金の保険料に上乗せして所得控除の対象となります。

ヨースケさんは、「これが非常に有利な制度になります。引かれる所得税や住民税が安くなるのです」といいます。

これを使えば節税しながら老後資金準備もできます。最低でも月額5,000円からですが、国民年金基金が65歳からの支給開始に対し、確定拠出年金は60歳からの有期年金で、5年とか10年など期間が選べるので、60歳から65歳までのつなぎ資金にすることも可能です。

■国民年金を払えないなら免除か猶予申請を!

苦しい生活状況のときは、国民年金保険の支払いを免除したり猶予したりすることができます。免除や猶予の申請ができるのは、「低所得による免除」「失業等による免除」「若年者、学生等による猶予」といった種類があります。

支払いが苦しいことを申請しなければ、未納扱いになります。

それが、免除申請をしていると、国から半額負担で年金受け取り金額に含まれます(年金受取額は増えます)。猶予の場合は、追納しない限り金額には含まれません(年金受取額は増えません)ので、なるべく免除申請をおすすめします。

とはいっても猶予制度、免除制度ともに、受給期間には含まれるので障害年金や遺族年金の対象になります。未納扱いは、損をするので絶対に避けましょう。

非正規雇用とひと口に言っても、置かれた状況はさまざま。収入、年齢、家族構成などを考慮し、自分に合った年金の増額計画を立てましょう。

(文/山本裕美)

【取材協力】

※ヨースケ城山・・・節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、AFP、住宅ローンアドバイザー、年金アドバイザー。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

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