三日坊主と意志の弱さは無関係!科学で解明された「続ける技術」 (2/3ページ)
■すべての行動は3つの要素でできている!
行動科学マネジメントにおいて、すべての行動は「A:先行条件(~だから)」「B:行動(~する)」「C:結果条件(その結果~になる)」という3つの要素から成り立っているとされています。
たとえば、「A:暑いから」「B:エアコンをつける」「C:その結果、涼しくなる」のように当てはめることができます。
行動には、必ず先行条件があるということであれば、逆に先行条件を整えることで行動をコントロールすることが可能なのです。
■勉強するなら毎日テキストを鞄に入れよう
自分がコントロールしたいと思う行動(ターゲット行動)は、「過剰行動」と「不足行動」の2つに分けられます。「過剰行動」は止めたい行動のこと。飲酒や喫煙、ギャンブルなど中毒性の高いものが対象になります。
「禁煙する」という過剰行動の場合、「喫煙所のある場所へ行かない」「喫煙者と飲みに行かない」などといった先行条件が整うと行動が起こりにくくなります。
そして「不足行動」は増やしたい行動のこと。ランニングや読書、英会話などがそれにあたります。「英会話の勉強をする」という不足行動の場合は「トイレにテキストを置く」「毎日鞄にテキストを入れておく」という先行条件を整えるとよいでしょう。
そして不足行動には、それを阻害しようとする「ライバル行動」がつきもの。
勉強すると決めたのについテレビを見てしまうというのは、このライバル行動です。「スマホの電源を切る」「勉強の時間にアラームを鳴らす」などでライバル行動の発生を抑えることができます。
■続けるために行動を取りたくなる環境を!
ここまでの内容なら今までにやったことがあるという人もいるかもしれません。
実はしっかりと行動を続けるには「先行条件」をさらに詳細にすることが必要なのです。自分がどんなときにそのターゲット行動(英会話、ダイエットなど)を取りたくなるのかを明確にしていきましょう。