「若者の活字離れ」は本当!? 書籍・印刷物にお金を使う額はどれぐらい減っているの? (2/3ページ)

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この10年の間に2003年と比較して16%も「書籍・他の印刷物」に対する支出が減っていることが分かります。ちなみに2002年には「5万4,721円」とピークでしたので、これと比較すると、2013年のデータは79.2%です。出版社、本屋さんが悲鳴を上げるのも無理もないですね。

■年齢が高いほど新聞への支出が高い!

少し古いですが、総務省統計局が2011年に公表した面白いデータがあります。「書籍・他の印刷物」のうち、新聞についての平均年間支出金額を年代別に切り出してみたものです。

■年代別「新聞への年間支出金額」の違い

29歳以下 1万187円
30-39歳 2万1,037円
40-49歳 3万1,578円
50-59歳 3万6,599円
60-69歳 3万9,451円
70歳以上 4万607円

若い世代ほど新聞にお金を払わないということがよく分かりますね。また同じ公表データの中に、単身者の男女を比較したデータがあります。

■単身世帯での「書籍・他の印刷物」への支出金額比較

●男性
新聞:1万8,530円
書籍:1万4,830円
雑誌・週刊誌:7,104円
合計:4万464円

●女性
新聞:2万3,441円
書籍:7,136円
雑誌・週刊誌:3,618円
合計:3万4,195円
※年間平均支出金額です。

男性の方が「書籍・他の印刷物」へ多く支出していますが、「新聞」に関しては女性の方が多く支出しています。また「書籍」「雑誌・週刊誌」に関しては、男性が女性の倍ほど購入しているのが分かりますね。

いかがだったでしょうか? 紙の形になったコンテンツに関しては、その売り上げ、またニーズはやはり右肩下がりのようです。電子書籍の普及が始まっているといわれますが、従来の出版業界の売り上げをカバーできるかはまだまだ不透明。出版業界のこれからの動向については予断を許さない状況です。
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