さんまVS上沼恵美子「和解はウソ?」凍てついた収録現場
過去の因縁から“犬猿の仲”と噂された大物タレント同士の“手打ち”が番組共演で実現‼ ただその実情はというと……。
かねてより“共演NG”といわれてきた明石家さんま(60)と上沼恵美子(61)が、6月18日に放送された『さんまのまんま 大阪から生放送SP』(関西テレビ)で22年ぶりに共演を果たした。「“しゃべりの天才”2人の22年ぶりの直接対決ですから、放送前から大きな話題でした。特に、過去の両者の因縁について何が語られるのか、注目されていましたね」(芸能記者)
過去の2人の因縁とはいったい何か。上沼によると、22年前、同じ『さんまのまんま』に出演した際、上沼のスケジュールに合わせて収録の時間が通常よりも前倒しになったため、さんまがスタッフに不機嫌そうに、「……なんでこんなに収録早いねん。誰やねん、今日のゲスト? おかげで寝不足や!」と怒鳴るのを耳にしたというのである。そして、それ以来、実際に両者は一度も共演していない。
生放送に先駆けて、まず強烈な“先制パンチ”を繰り出したのは上沼だった。6月12日、関西ローカルの冠番組『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)で、「なんぼ大スターで天下取ってる方でも、ハッキリせないかん。直接、私のことが好きなのか嫌いなのか、聞きます」「私が先輩なんです。3年先輩なんです。芸能界では」と吠えたのだ。そして迎えた『さんまのまんま』の生放送だったが、何もかもが“異例”だったという。関西テレビ関係者が打ち明ける。
「通常、同番組は生放送ではなく収録、しかも収録は東京です。それが今回は大阪の関西テレビ本社からの生放送で、台本はなし……。実は、生放送だったのは上沼さんの絶対条件でした。上沼さんは、“さんまさんの番組だから自分にとってはアウェー。収録だと、さんまさんの側にいいように編集されてしまう”と心配していました。だから、“共演するなら絶対に生放送”だと主張。しかも、スタジオは“自身のホームである大阪”で、と。この二つは、絶対に譲れない条件だったんです」
当日、スタッフはかなりピリピリしていたというが、いざ放送が始まると、さすがプロの2人だけに一転、和やかな雰囲気に……。「オレにとっては姐さん。会うのは何年ぶりやろ」とさんまが上沼を迎え、一方、上沼も同番組が31年続いていることを祝福するなど、しばらくは和やかなトークが続いた。しかし、上沼が、さんまとの不仲について報じた『週刊文春』を取り出すと、雰囲気は一変。
「上沼さんは、22年前に自分が同番組に出演した際のさんまさんの無礼について責め立てました。だが、さんまさんは“先輩にそんな失礼なこと言うわけがない。自信がある”と認めず、2人の主張は平行線のまま。さんまさんは必死に“絶対に言うてない”と反論していました」(前出の関係者)
それに対して上沼は、「足を踏んだ人は覚えてないねんて。踏まれたほうは覚えてんねん!」と激しく反論。お互い一歩も譲らない状況となった。この後も応酬は続き、業を煮やしたさんまが「謝ってください!」と、上沼に迫ると、上沼も「なんで謝らなアカンの!」と応戦してみせた。
その後も言った言わないの押し問答が続いたが、上沼が折れる形で、「さんまさんが“言ってない”っていうことは受け止めました」と譲歩。最後には上沼が、「さんまさん、ごめんなさいね」と両手を合わせ、握手して退場する上沼をさんまが見送り幕引きとなった。「あの上沼さんが、最後に“折れた”のには驚きましたね……」 こう話すのはスタジオにいた関係者の一人。なぜなら、オンエア上は雪解けが演じられたが、現場は終始、凍りついていたからだ。
「最初、口論はネタかなと思っていましたが違いました。現場は本当に険悪なムードだったんです。生放送ですからテレビに映っている間はよかったんですが、スタジオが凍りついたのはCMに入った瞬間でした。さんまさんも上沼さんもお互い顔を合わせることも、言葉を交わすこともなく、ずっと無言で正面を睨んだままだったんです」(前同)
両者とも怒りは収まっておらず、上沼を言い負かした形となったさんまは、25日放送のラジオ『ヤングタウン土曜日』で、改めて上沼との不仲説を、「不仲もクソも、不仲になるほど会ったこともないし、芸能界の大先輩ですし、(不仲に)なりようがないんですよ」と総括。番組で、さんまを責め立てた上沼のことを、「(番組を盛り上げようとする)サービス精神だと思う」と語った。
「しかし、さんまさんは相当、根に持っていましたよ。あの温厚なさんまさんが、上沼さんに“間違っているので謝ってください”と言い切ったんですからね。さんまさんにしてみれば、お笑いBIG3として四半世紀以上、テレビの最前線で戦い続けてきた自負がある。上沼さんも関西では絶大な人気を誇る“女帝”ですが、そこは、全国区の自分とは大きな差があると思っているはずです」(前出の関係者の一人) “手打ち”が無事に済んだかと思いきや、実際にはさらに大きな溝ができ、2人は、これで“本当の共演NG”となったようだ――。