普段少年漫画を読まない人にもおすすめ! ジャンプの有名作10選

学生の窓口

名作・名漫画家を多く輩出している少年誌・週刊少年ジャンプ。読者は小中学生にとどまらず、大人も惹きつけてやみません。ジャンプ漫画の魅力とは一体なんでしょうか?今回は、おすすめのジャンプ漫画10作品をご紹介します。普段あまり少年漫画は読まないという方も、新たにハマりたい漫画を探しているという方も、ぜひチェックしてみてください。

■料理学園でのおいしい成長ストーリー 「食戟のソーマ」

定食屋「ゆきひら」の息子である幸平創真は、料理人である父を超えるべく、お店を手伝いながら修行に励んでいました。中学校卒業後は実家の定食屋を継ぐつもりでいた幸平ですが、父・城一郎に料理の超名門校「遠月茶寮料理學園」の高等部へ入学するように言い渡されます。これまで家業を手伝ってきた幸平は、当初は今さら料理学校に行くことを疎ましく思っていたため、編入後ライバルたちの前で「客の前に立ったことが無い連中に負けるつもりはない」と発言し、周囲の反感を買ってしまうことに。しかし、持ち前の料理の腕でライバルとの切磋琢磨を続けるうちに、技術・精神ともに成長していきます。

ジャンプ王道の成長ストーリーものですが、料理バトルという新鮮な切り口もあり、ハマる人が続出しました。特に、アニメはあまりにもおいしそうな料理描写が「飯テロ」とも言われるほど。アニメも合わせてチェックしたい作品です。

原作:附田祐斗
作画:佐伯俊
連載開始:2012年
巻数:連載中

■幻の食材を探してレッツ・バトル! 「トリコ」

こちらも「食」をテーマにした作品ですが、ジャンルはバトル&アドベンチャー漫画。若き料理長・小松は、美食屋四天王の一人・トリコに食材の捕獲を依頼したことをきっかけに、トリコの仲間とともに危険な秘境や猛獣のすむジャングルなど、食材探しの旅に出ます。

「トリコ」のおもしろい点は、トリコや他の美食屋四天王は身体能力に優れた超人ばかりですが、小松は凡人に見えるということ。旅の一行は、一見するとかなりちぐはぐでシュールです。しかし、凡人に見える小松も、料理人としては凄腕。また、類まれない「食運」の持ち主でもあります。トリコたちが採取・捕獲した食材を、小松がおいしく調理してくれるまでが一連の流れ。激しいバトルのあとの料理をおいしそうに食べるシーンは、見ていてほっこりします。

原作:島袋光年
連載開始:2008年
巻数:連載中

■手に汗握る死神サスペンス 「デスノート」

映画・ドラマ化もされている、ジャンプの人気作品といえばやはりこちら。名前を書いた人を殺すことができる死神のノート・デスノートを拾った天才高校生・夜神月が、犯罪者の名前を次々にノートに書き込んでいくストーリーは、知らない人はいないでしょう。「キラ (KIRA)」と呼ばれ神と崇められるようになった月と、その正体を暴くために調査を続ける謎の名探偵・Lとの推理戦は手に汗握るものがあります。

最初は「書き込んだ名前の人が死ぬ」という基本的なデスノートの力しか使っていなかった月。しかし、物語が進むにつれデスノートの隠された力が明らかになっていき、それを使ってまた新たな推理戦を繰り広げるようになります。新キャラや新しいデスノートの力によって、月の立場や行動が目まぐるしく変化していく様子はおもしろく、とても読み応えがある作品です。

原作: 大場つぐみ
作画: 小畑健
連載開始:2003年
巻数:全12巻

■いざ侍魂!ハチャメチャSF時代劇 「銀魂」

もしも黒船が宇宙からの侵略者で、開国より日本にエイリアンが入国してきたら……。「銀魂」の舞台は幕末です。異星人・天人との攘夷戦争に敗れた日本では、エイリアンと共生する暮らしが日常になっていました。主人公・坂田銀時こと「銀さん」は天然パーマのダラけた男で、贔屓目にも少年ジャンプ連載作品の主人公とは思えないようなダメ男。作品も基本的にはギャグ路線で、少年誌ギリギリの時事ネタや下ネタが交えられることもしばしば。

しかし、普段は死んだ魚のような目をしている銀さんも、やるときはやる! 自分の信念のため、そして仲間を守るために、木刀で敵に向かっていく姿のギャップがたまりません。普段はダメダメですが、いざとなったら頼れる男というギャップにときめきたい女子にもおすすめ。銀さんだけではなく、一筋縄ではいかない他の濃いキャラクターたちも魅力があります。

原作:空知英秋
連載開始:2004年
巻数:連載中

■何度でも読みたい「仲間だろ!」のシーン 「ワンピース」

「ワンピース」はもはや国民的漫画・アニメと言っても過言ではないでしょう。ひとつなぎの秘宝・ワンピースを手に入れて大海賊になるべく、仲間と旅を続けるモンキー・D・ルフィ。どんなときでも仲間を信じ、自分の信念のために戦うその姿は、少年少女はもちろん大人の心をも惹きつけます。

巻を重ねるごとに単行本の売れ行きは好調で、出版の国内最高記録を何度も更新しているワンピース。2015年6月15日には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として、ギネス世界記録に認定されました。 見どころは悪魔の実の能力者たちによるバトルだけでなく、涙腺を直撃する人間ドラマ。メインキャラクターの過去編や葛藤、試練を描いたエピソードは、読むたびに涙が溢れます。重要キャラクターの死などを経て、肉体的にも精神的にも成長するルフィの姿は、思わず応援したくなりますね。

原作:尾田栄一郎
連載開始:1997年
巻数:連載中

■人間型ロボットがお届けするとんでもない日常! 「Dr.スランプ」

「アラレちゃん」の名前がついたアニメが有名ですが、漫画の正式タイトルは「Dr.スランプ」。ご存知、人間型ロボット・アラレちゃんこと則巻アラレの日常を描いたギャグ漫画です。アニメは視聴率36%を超えるなど、当時社会現象にもなりました。
作者は「ドラゴンボール」で有名な鳥山明先生。「Dr.スランプ」は前作なので、後の「ドラゴンボール」ではアラレちゃんの住む村・ペンギン村が登場したりしています。

原作:鳥山明
連載開始:1980年
巻数:全18巻

■複雑な心理描写とコアな世界観 「HUNTER×HUNTER」

実は「こち亀」「ワンピ」の次に、ジャンプ本誌での掲載年数が長い「HUNTER×HUNTER」。作者は「幽☆遊☆白書」でも有名な冨樫義博先生です。最近は休載も多いため、連載が再開された時は一躍ニュースになることも珍しくありません。
主人公・ゴン=フリークスは、幼い頃に窮地を救ってくれたハンター・カイトがきっかけで、自分も強いハンターになりたいと心に決めます。ゴンには死んだと聞かされていた父親がいましたが、カイトから父がまだ生きていることを聞かされ、ハンターになって父親に会うべく、超難関と呼ばれるハンター試験に挑みます。その旅の途中でハンター志望の猛者と出会い、仲を深め、共に難題に立ち向かっていき……。

「HUNTER×HUNTER」の世界観は、少年誌にありがちなわかりやすい善悪二元論ではないという点が特徴です。主人公だけでなくライバルや脇役の心理や考え方の描写も多く、連載開始後からコアなファンが多いです。ストーリーも予測ができない展開で、休載を挟んでも読みたい名作と言えるでしょう。

原作:冨樫義博
連載開始:1998年
巻数:連載中 (休載期間あり)

■これぞ青春スポーツ漫画の金字塔! 「スラムダンク」

ジャンプの王道スポーツ漫画と言えばやはり 「スラムダンク」ではないでしょうか。不良少年・桜木花道はスポーツとは無縁の生活を送ってきましたが、その身長と身体能力の高さからバスケットボール部主将の妹である赤木晴子にバスケ部へ入部を薦められます。晴子に一目惚れしてしまった花道はバスケ未経験ながらも、彼女目当てで入部。、夏のインターハイ制覇に向けて、花道はバスケに没頭していきます。

「スラムダンク」の主人公・花道は高校からバスケを始めた初心者という設定なので、スポーツ少年だけでなくバスケに疎い文化部男子、はてはバスケに無縁な女子の立場でも応援できるキャラクター。花道がバスケが上手くなるにつれ、読者も一緒に成長していける等身大さが、長く愛される理由のひとつなのだと思います。
また、花道がバスケを始めた理由が「女の子に一目惚れしたから」という不純さも、また共感しやすいポイントなのではないでしょうか。「モテたいから運動部に入る」という男子中学生・高校生のリアルさ。それでいてバスケを基礎から学び、各校のスター選手と方を並べるまでに成長する花道の姿は、間違いなくカッコいいです。「スラダンは全然知らない!」という方も大丈夫。まだあわてるような時間じゃありません。

原作:井上雄彦
連載開始:1990年
巻数:全31巻

■秘宝を求めて摩訶不思議アドベンチャー! 「ドラゴンボール」

日本の漫画が世界に進出し、有名になったきっかけでもある有名作「ドラゴンボール」。中国の西遊記をモチーフにしたキャラクターや世界観で、主人公・孫悟空とその仲間たちの旅とバトルを描いています。悟空は強い戦士ですが、敵も次第に強くなるため、その度に修行をしたり、仲間の助けを借りたりして困難を乗り越えていきます。

作中で重要になるのは「ドラゴンボール」と呼ばれる7つの玉。全てを集めると、どんな願いでも叶えてくれる神龍を呼び出すことができるため、多くの敵やライバルがドラゴンボールを狙って戦っているという設定です。この「◯◯を集めると願いが叶う」という大筋のストーリーは、さまざまな漫画に用いられていますが、「ドラゴンボール」はまさにそのさきがけであるとも言えるでしょう。

少年ジャンプの3大要素「友情」「努力」「勝利」を体現している、笑いあり、バトルあり、冒険ありのアドベンチャーものですが、漫画の語り口は日本昔話のような親しみやすさがあります。最近では原作アニメをリブートしたアニメの新シリーズもオンエアされたりしており、世代を超えて親しまれている名作です。

原作:鳥山明
連載開始:1984年
巻数:全42巻

■大人向け!渾身の少年漫画シリーズ 「ジョジョの奇妙な冒険」

かつて週刊少年ジャンプで連載されており、現在はウルトラジャンプに移行して連載が続いている「ジョジョの奇妙な冒険」は、2015年現在第1部~第8部までが出ている超大作漫画です。どのシリーズでも「ジョジョ(JoJo, GioGio) 」の愛称をもつ主人公を軸に物語が展開していきます。また、歴代主人公はいずれもジョースター一族という血縁関係にあります。「○○は●●の息子、孫」など、各主人公の関係を結びつけるのもおもしろいですし、歴代の敵キャラクターとの因縁も見逃せないポイントとなっています。

シリーズを通して長期に渡って活躍した歴代主人公としては、空条承太郎が挙げられます。学ラン姿に学帽の出で立ちのジョジョのキャラクターといえば、漫画を読んだことがない方も目にしたことがあるでしょう。第3部以降のメイン能力・スタンドの使い手で、「スタープラチナ」という人型スタンドで戦います。このような独特な戦闘コンセプトも「ジョジョ」シリーズの魅力のひとつですね。その承太郎の宿命のライバルであり、ジョースター一族最大の敵でもあるのがDIO様ことディオ・ブランドー。時を止めることができるスタンド・世界(ザ・ワールド)の使い手です。悪のカリスマとして行く手を阻みます。

また、「ジョジョ」シリーズの特徴的な点は、やはり作画と擬音でしょう。仲間との絆や強敵とのバトルなど、少年漫画の王道セオリーはおさえつつも、いわゆる劇画タッチの絵は大人向けの作風です。ホラー的な要素も取り入れており、独特な世界観を生み出しています。また「オラオラオラ」「メメタァ」「ズキュゥゥゥン」などの、インパクトのある擬音語(オノマトペ)も頭に残ります。ジョジョ好き芸能人・芸人がその魅力を語るバラエティ番組でも取り上げられたため、最近では新規ファンも増えている作品です。アニメやゲームなど魅力的なコンテンツも多彩!

原作:荒木飛呂彦
連載開始:1987年
巻数:連載中

以上、ぜひ一度は読んでいただきたい、おすすめジャンプ漫画ランキングをご紹介しました。世代を超えて愛される名作から、最近期待の作品までを挙げてみましたが、いかがでしたか? ジャンブ漫画の魅力はやはり「友情」「努力」「勝利」の3大要素。子どもはもちろん、大人の中に眠る少年を蘇らせる作品ばかりです。心が熱くなるようなバトルや冒険、青春に浸ってみたい方はぜひ読んでみてください!

「普段少年漫画を読まない人にもおすすめ! ジャンプの有名作10選」のページです。デイリーニュースオンラインは、原作作品マンガ・アニメ傑作少年漫画カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る