フジテレビに相次ぐ悲劇…SMAPも大手スポンサーも完全撤退へ
フジテレビがまたもや不幸に見舞われた。8月17日、SMAPが年内解散を発表したことに伴い、メンバー5人が揃うバラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、以下同)の年内打ち切りが正式発表された。香取慎吾(39)出演の旅バラエティ番組『おじゃMAP!!』の年内打ち切りの可能性も高まり、SMAPが事実上のフジテレビ撤退となりそうな気配だ。
■SMAP、フジから年内完全撤退か
8月現在、SMAPメンバーがフジテレビで出演するのはバラエティ番組の『SMAP×SMAP』と『ベビスマ』、さらに香取慎吾出演の旅バラエティ番組『おじゃMAP!!』だ。
今回はまず、解散をめぐって問題視されていた『スマスマ』は年内打ち切りが正式決定。『ベビスマ』は『スマスマ』の番組宣伝番組である故に同時終了の公算が非常に大きい。
そして香取が出演中の『おじゃMAP!!』も危ない。6月8日放送回では、水曜19時台のゴールデン帯にもかかわらず、5月4日放送回が約20分再放送される放送事故レベルの“謎演出”が展開され、7月20日放送回でも香取が「来月結婚します」などと問題発言を繰り出した。視聴率も1ケタ台に低迷し、一部メディアで打ち切りが囁かれ続けている。
「先頭に立って解散を言い出した香取が“SMAP”の文字をあしらった『おじゃMAP!!』を続行するか不透明。番組名を変更する手もあるでしょうが、何より香取の芸能活動全般に対するモチベーションの下がり具合が懸念材料」(報道関係者)
■大手スポンサーもSMAPも撤退 孤立感深まるフジ
フジの不幸はこれだけにとどまらない。13日には、『めちゃ×2イケてるッ!』のスポンサーである日清食品が、極楽とんぼ・山本圭壱(48)の復帰放送に怒って契約を正式解除したことを『日刊ゲンダイ』(日刊現代)が報じたばかり。同メディアによれば、月9ドラマ枠のスポンサーであるトヨタも契約を解除する可能性があるという。
そしてSMAP解散の悲劇である。『スマスマ』は視聴率が低迷していたとはいえ、フジの名物番組の一つであることには間違いないなかった。1月の公開謝罪会見を経て、高額である5人のギャラを払い続けてでも継続しようとしていただけに、フジにとって青天の霹靂だろう。
「フジは2015年11月に初の営業赤字が発生して以来、映像事業が目に見えて低迷中。今年6月の株主総会でも株主から袋叩き状態でした。有力スポンサーが撤退し、SMAPが手を引く2017年以降はシャレになりません。関連企業への影響も必至。『スマスマ』の枠の新番組では、ジャニーズへ頭を下げて嵐やTOKIOなど他局で活躍するグループを何とかキャスティングしたいところでしょう」(前出・関係者)
フジはSMAPに勝るとも劣らぬキャストを用意することができるのか。はたまたお台場で孤立感を深めることになるのか……?
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。