ゴールドより輝いたブラック! NZ、シドニーで圧勝発進 (1/2ページ)
オーストラリアのディフェンスを突破しようとするNZのアーディー・サヴェア(Photo: Getty Images)
2015年ラグビーワールドカップ決勝のリベンジをホームのシドニーで狙ったワラビーズだが、マコウやカーターなど多くのビッグネームが抜けてもオールブラックスは強かった。
南半球の強豪4か国が競うザ・ラグビーチャンピオンシップが8月20日に開幕し、ワールドカップ王者のニュージーランド代表が42-8でオーストラリア代表を圧倒した。黒衣軍はゴールドジャージーの男たちを翻弄し、6トライ。34点差でのオーストラリア戦勝利は、アウェイゲームとしては過去最大点差という強さだった。
ニュージーランドはこれでテストマッチ12連勝。2年ぶりの大会優勝へ向けて好発進するとともに、オーストラリアとの対決にはブレディスローカップもかかっているため、14年連続の伝統カップ保持に王手をかけた。
一方、大会連覇とブレディスローカップ奪還を目指すオーストラリアだが、昨年のワールドカップ決勝から勝っておらず、テストマッチ5連敗となった。
試合は序盤にオーストラリアがPGで先制したが、その後はニュージーランドが主役のショー。
前半5分、左への展開からCTBライアン・クロッティがタッチライン沿いを振り切り、逆転した。オーストラリアは反則が多く、アウェイチームはSOボーデン・バレットのブーツでリードを広げる。
オーストラリアはセットピースが安定せず、ラインアウトの連続失敗は自分たちのチャンスをつぶしただけでなく相手に得点を許す悪い流れとなる。25分、ニュージーランドはLOブロディー・レタリックがラインアウトボールをスチール、テンポの速い攻撃で瞬く間に敵陣深くへ入り、確実につないで最後はSOバレットがすり抜けトライを挙げた。
31分には黒衣の6番をつけたジェローム・カイノが相手SOバーナード・フォーリーのキックをチャージして自らボールを確保し、ゴールに持ち込んだ。
勢いが止まらないオールブラックスは38分、ブレイクダウンでターンオーバーされたが、すぐにプレッシャーをかけたSHアーロン・スミスが相手チームにボールを渡さず、またもニュージーランドの攻撃に。