世界のベストセラーを作った「日本マンガ史」解体“深”書!(7)貸本屋と紙芝居時代の「原型」 (2/2ページ)

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外国には類例のないこの方式が、日本漫画を世界一に仕立てたともいえる。

 実はこの貸本は江戸時代前期に存在していた。江戸時代に浮世草子や黄表紙と呼ばれる本があった。今日の雑誌のようなものだ。本屋はこれを売ってしまうと商売が終わる。売るより貸したほうが儲かるというので、貸本業が成立したのだ。

志波秀宇(しば・ひでたか)<漫画 研究家>:昭和20年東京生まれ。早大政経学部卒。元小学館コミックス編集室室長。元名古屋造形大学客員教授。小学館入社後、コミック誌、学年誌などで水木しげる、手塚治虫、横山光輝、川崎のぼるなどを担当。先頃、日本漫画解説の著書「まんが★漫画★MANGA」(三一書房)を出版した。

「世界のベストセラーを作った「日本マンガ史」解体“深”書!(7)貸本屋と紙芝居時代の「原型」」のページです。デイリーニュースオンラインは、志波秀宇週刊アサヒ芸能 2016年 9/8号水木しげる漫画カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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