SMAP騒動の陰で…ジャニーズに縁が深い大物女優2人の独立問題
突然明るみになったSMAPの解散は、いまだ収束をみない。一部メディアでは来年9月の契約更新の際に、木村拓哉(43)を除く4人はジャニーズ事務所を退社するのではないかとも報じられている。しかし芸能界における事務所からの独立は、一筋縄とはいかず、独立メンバーの今後が不安視されている。独立はそれだけ芸能人生を大きく左右するのだ。
そんなSMAP騒動の陰に隠れた形となっているものの、ジャニーズ事務所と何かと縁のある大物女優に独立話が燻っている。まずは女優の井上真央(29)だ。井上の独立は4月に「秒読み」とされて以降、いまだ目立った進展はない。井上と言えばドラマ共演がきっかけとなった嵐の松本潤(33)との結婚も噂されているが、独立を希望している大きな理由には、なによりも「ギャラ」の問題が大きいのだとか。
特にこの件に関しては、井上の母親が大きくからんでおり、事務所の「年俸制」の給与制度に嫌気をさし、早くから井上を独立させる方針で固めていたようだ。その一方で、所属事務所としては、稼ぎ頭である井上を手放したくないという姿勢を依然として貫いているとみられている。比較的小規模である事務所において、現在その看板を背負う存在は、井上と松嶋菜々子(42)の二人だけということもあるため、井上の母との交渉は依然として平行線をたどっているようだ。
しかし仮に井上が事務所を独立したとしても、その後の女優活動において苦戦するのではないかという声も囁かれている。
「井上は自身が主演を務めた大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)以降、目立った女優活動を行っておりません。本人が仕事をセーブしているという声もありますが、大河の視聴率も振るわなかったことから、独立後にこれまで通りオファーが来るかどうかも疑わしいところです」(芸能記者)
■独立しても仕事が無い…苦労しかないイバラの道
また、井上と同様に独立を目論み実行に移したのが、かつてはその共演の多さから”ジャニーズ御用達女優”とも呼ばれていた水川あさみ(33)だ。水川は、同じ事務所に所属していた俳優の大東駿介(30)との交際が報じられ、結果として水川のみが独立して個人事務所を設立することとなった。
この背景にも水川の母親が絡んでいるという。水川の母親は元モデルで、バラエティ番組でも『美人過ぎる母親』として紹介されるほどの美貌の持ち主。しかし、その一方で水川のマネジメントについても何かと口を出すことでも有名で、業界内でもその噂が広まっているようだ。
「この母親によって事務所は水川の独立を認めざるを得なかったわけですが、業界内に『やっかいな存在』という印象が一気に広がってしまった。そのため、独立後の仕事の獲得に苦戦しているようです」(前出芸能記者)
今年1月期放送された冬ドラマ『わたしを離さないで』(TBS)以降、先月末から公開されている映画『後妻業の女』で久しぶりに女優業を行っている水川。その評判次第では、今後の芸能人性が大きく変化する可能性もある。
イバラの道となることが多い芸能人の独立だが、それでも彼らは独立を選ぼうとする。一寸先は闇、そんな言葉を思い出させる芸能人の行動である。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。