事態は好転するか?SMAP解散で相次ぐ”ファン主導イベント”の背景

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 年内での解散が決定し、今月9日にデビュー25周年を迎えたSMAPの『紅白歌合戦』(NHK)出場に関する話題が盛り上がっている。NHKの籾井勝人会長(73)は、今月8日に行われた定例会見にて、彼らの出演を強く熱望、さらにジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)へ「直接出馬」を要請する考えを示した。

 SMAPはこれまで紅白に23回出演し、うち大トリを6回担当している。まさに”国民的番組の顔”となっていたSMAPに、活動最後の出演は『紅白歌合戦』で“有終の美”を飾ってほしいという思いもあるのだろう。「当然のことながら出てもらいたい」という言葉からは、華々しいラストステージを全力で準備しようとする意思が見て取れるともいえる。しかし現状は、どれだけNHKが望んだとしてもSMAPの出演辞退は濃厚だという。

「SMAPは過去にも『CDリリースとコンサートツアーを休んだ』ことを理由に、2004年の出場を辞退した過去がある。SMAPとしては紅白は特に重要視していないようですし、今回も以前辞退した時のように、出場しない可能性は高いでしょうね」(芸能記者)

 現在のところ、SMAPの音楽活動が見られるのは、レギュラー番組の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)内の音楽コーナー「S-Live」程度だ。今年夏に各局で放送された音楽番組にも一切出演しなかっただけに、「『スマスマ』以外で生のSMAPのパフォーマンスを見たい」と願うファンも多く、こうしたファンたちが行動を起こし始めている。

■ファン必死の行動もメンバーにとっては…

 きっかけは、一部のファンが企画した、デビュー25周年パーティーの開催だ。この企画は解散発表から数日後に企画されたもので、デビュー25周年を、デビューイベントを飾った埼玉県の西武園ゆうえんちでファンみんなで祝おうというもの。しかし、西武園遊園地サイドが「さまざまな課題があり、その問題を解消することは困難」と判断したことで見送りとなったという。

 その後、全国各地でファンによる非公式ファンイベントが企画されることとなった。前述の西武園ゆうえんちでのイベントも、企画者により場所を変えて10月にイベントを開催することがアナウンスされているようだ。

「こうして自主的にSMAPを祝おうとする取り組みを行うことで、ファンとしてはSMAPや事務所に働きかけている心づもりがある。このまま状況が過熱すれば、事態が好転する可能性もゼロではない」(芸能関係者)

 これらのファンによる自主的なイベントが、どの程度実施されるかはまだわからない。こうした懸命なファンの動きに、あるメンバーが辛い思いをしているという。

「とくにSMAPを誰よりも愛していたとされる香取慎吾(39)は、こうしたファンの温かい行動に心を痛めていると言われています。動きたくとも動けない。歯がゆい思いを抱えているのではないでしょうか」(前出・関係者)

 一部報道によると、香取は「キムタク」という言葉を聞くだけで過呼吸を起こしていまうほど、精神的に落ち込んでいるとも報じられている。こういったファンの一途な思いが、SMAPとファンにとって少しでもいい影響を与えると良いのだが果たして?

文・安藤美琴(あんどう・みこと)
※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。
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