SMAPの紅白出場を直談判?NHK・籾井会長発言の現実度
失言続きのNHK籾井勝人会長(73)が定例会見でSMAPの『紅白歌合戦』(NHK)出場について発言し、物議をかもしている。
「この日(12月31日)の解散ということは、紅白に出て解散するということではないか」
「ジャニー喜多川社長(84)と直接話し合いたい」
と、会長自らが直談判する姿勢を見せたのだ。
「籾井会長のSMAP紅白発言で、世間からSMAPの紅白出演待望論の声が挙がるかと思いきや、そうはなりませんでした。『そっとしておいてほしい』と消極的な声が多く、少なくとも世論全体がSMAP出演を望んでいるわけではないことがわかってしまった。自らの首を絞める結果となったのです」(スポーツ紙記者)
さらに、「今回の会長の発言は、ルール違反」と話すのはNHK関係者だ
「公正を期すため、NHKには独自の紅白出演選考基準があります。たとえNHK会長であっても、個人的意見で決めることはできない。出演決定者に対してコメントすることはありましたが、決まってもいない状況でオファーとも取れる発言をするのは具合が悪いんです。NHKが水面下でSMAPにオファーしていると一部では言われていますが、世間の反応から、今のSMAPは『その年の人気を博した人物が選出される』紅白出演者にふさわしくない。現場としては、今後どう動けばいいのか混乱してしまう」
■籾井発言はNHKの権威をも低下させる?
影響力の強いNHKトップが発したSMAPの紅白オファー発言は、想像以上に波紋を呼んでいる。この後の対応次第では、NHKの権威まで低下させる可能性すら否めない。
「籾井会長はジャニー喜多川さんに直談判をする、と意欲を見せてしまいましたが、果たして『NHK会長』という肩書きだけで会えるのか。事務所の実権を握る副社長のメリー喜多川氏(89)は、依然雲隠れを続けています。会長が『会いたい』と公の場で話したのに、会う機会すら得られなければ、NHKの権威も失墜するでしょう。そもそもSMAPは、解散騒動後、各局のテレビ出演を見合わせ、辞退しています。いくら紅白に23回出演しているとはいえ、こんな状況で紅白だけ出演というのはハードルが高すぎる」(前出・NHK関係者)
SMAPが紅白に出てくれたら、という単なる願望を口にしてしまった籾井会長。果たしてその願いは年末にかなうのだろうか。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。