中村橋之助の”不倫騒動”で明るみになった歌舞伎界のウラ事情
歌舞伎界から新たな不倫が発覚した。歌舞伎の大名跡である8代目・中村芝翫(しかん)を、10月に襲名する中村橋之助(51)が、9月15日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、30代京都の芸姑との不倫を報じられ、波紋が広がっている。
雑誌発売日までに明らかになったこの不倫騒動に対して中村は、14日に都内で緊急会見。中村は「私の不徳の致すところです」と謝罪。20年前から面識があったことを認め、男女関係も否定しなかった。大名跡襲名を目前にしたスキャンダルに、各方面への影響が懸念される。
お相手は、京都の先斗(ぽんと)町の芸姑だったといい、歌舞伎界と芸姑間の密接な関係性が改めて浮き彫りになった。歌舞伎界からこのような大きなスキャンダルが取り沙汰されることもなかっただけに、昨今の日本の不倫余波の大きさが、ここまで影響したようにも思える。
しかし、芝翫襲名というこのお見事過ぎるタイミングでのスキャンダルには、どこか他の力が働いたのではないかという声も挙がっている。
■“梨園の妻の鑑”三田寛子
「中村は他にも、京都の女性と関係があったという噂があります。今回のスキャンダルは、中村の芝翫襲名と、2人の関係をよく思っていなかった、別の芸妓からのリークなのではともっぱらなのです。今回のことが“スキャンダルのネタ”になると知った各地の芸妓から、さらにネタが暴露される可能性も大いにありえますね」(芸能記者)
これからさらなるスキャンダルが噴出すれば、歌舞伎界と花柳界の関係悪化にも繋がりかねない。10月からの襲名公演までに、新たなネタがリークされることがないよう、中村は祈るばかりだろう。そんな中で中村の謝罪会見には姿を見せず、お詫び行脚に回っていたという三田寛子(50)の対応に絶賛の声が挙がっているようだ。
歌舞伎界は、襲名までに1年を掛けて、1000カ所を超える挨拶回りに出向く。三田は、そんな夫の襲名興業をPRする立場も担っていたといい、最近ではテレビ露出も増やしていた。そんな矢先のこの騒動だけに、三田としても“いらん仕事”が増えたような思いだろう。
「今回の三田のフットワークには、“梨園の妻”の鑑だと、賞賛の声があがっています。しかし、バラエティなどでネタとして突っ込むには扱いにくい話題になってしまったこともあり、ほとぼりが冷めるまでは使いにくいでしょうね。三田の評判が上がっても、タレントとして露出する仕事は、しばらくは激減するのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
“芸の肥やし”を覚悟の上で、献身的な精神が問われるといわれる梨園の妻。今回の件で、夫の為に自らの仕事をも犠牲に、さらに献身的な姿を各所に見せる格好となった三田だが、さらなる不安の種が増えないことを祈るのみである。
- 文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
- ※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する