目指すは脱・SMAP経営?ジャニーズが狙う”東京五輪特需”
SMAPの解散まであと100日を切り、ジャニーズ事務所による「はしご降ろし」が着々と進んでいる。
小池百合子・東京都知事(64)が先日、リオデジャネイロオリンピックおよびパラリンピックの各閉会式で五輪旗・パラリンピック旗を引き継いでいたが、このフラッグが10月から都内62区市町村を巡回する。そのスペシャルアンバサダーを務めるのはジャニーズ事務所のTOKIOだ。
さる9月21日、東京都庁で行われたキックオフイベントに出席。5人は笑顔で会見に臨んだ。
「この『フラッグツアー』の主催は東京都です。SMAPが年末の解散まで応援役を務めている、2020年・東京パラリンピックを支援する日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)とは別なのですが、どうしても『パラリンピック』の顔として活動を続けてきたSMAPとかぶる。ジャニーズ事務所の乗り換えの早さがわかります」(芸能記者)
SMAPは昨年11月に開かれた、パラサポの共同オフィスオープン発表会や、「『パラ駅伝 in Tokyo 2015』」などにサポーターとして参加してきた。また、香取慎吾(39)は壁画を共同オフィスの入り口に寄贈までしていたのだが……。
ファンのやるせない気持ちとは裏腹に、そんな「TOKYO2020」に向けたジャニーズ帝国のプッシュは抜かりがない。
■スマスマの後釜もジャニタレが内定?
10月10日にNHKで放送されるオリンピック特番『東京2020 12時間スペシャル→ 2020』のフィナーレには、嵐が登場する予定だ。「嵐スタジアム」と銘打たれた95分間のプログラムの中で、4年後の祭典を楽しむためにメンバーが取材してきた事柄でクイズやゲームを行うという。
「TOKIOにしろ嵐にしろ、ジャニーズが五輪特需を狙う姿勢は明らか。4年後、SMAPを除くジャニタレのオールスターズで開会式で歌う可能性もある」(前出・芸能記者)
もちろん、SMAPの冠番組である『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)なきあとも、同事務所のタレントがおさまるのではないかという見方が広がっている。
それに対してSMAPファンは猛反発。「♯SMAPは終わらせない」というハッシュタグつきのツイートを連日繰り返し、解散を阻止しようとしている。
ファンと事務所の、お互い顔の見えない攻防はいつまで続くのであろうか……。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。