テレ朝会長のジャニーズ批判、SMAP擁護発言に記者が騒然 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■テレビ局「SMAP独立組支持」の背景に何が?

 テレビ朝日に限らず、TBSは解散騒動直後にSMAPの中居正広(44)が司会を務める『中居正広の金曜日のスマたちへ』のタイトルを『〜スマイルたちへ』に変更し、グループが消滅しても番組を続けられるようにするなど“中居支持”を早々に表明。また、日本テレビは『ナカイの窓』で中居が席を外した途端に出演者たちがSMAP解散についての思いを語り合うシーンを放送し、メンバーの冠番組で初めて解散に言及するという“タブー破り”を実現させた。

 さらに、事務所と蜜月関係にあるフジテレビでも中居が「本人にしかわからないことってたくさんある」などと意味深発言。今までならジャニーズを恐れ、放送を見送ったと思われるシーンが続出しているのだ。

「テレビ局が事務所の意向に沿わないことをした時、メリー氏は『それならウチのタレントは出しません』の決まり文句で局を従わせてきた。それが異常とも思えるマスコミ操作につながっていました。しかし、それは同事務所を絶頂に導いたSMAPの黄金期があったからできたこと。今のジャニーズタレントたちの人気の程度からいえば、そう言われても局はさほど痛くない。だからメリー氏の意向よりも中居の思いや視聴者の関心を優先するタブー破りができたのでしょう」(前出・関係者)

 この状況はテレビ局が「独立組」とされるSMAPメンバーを高く評価していることも影響しているようだ。

「現在売り出し中のグループよりも、ゴールデンから深夜までバラエティーで安定感バツグンの中居、ドラマのヒット率が高い草なぎの二人はテレビ局にとって特になくてはならない存在。それを潰されるようなことがあれば大損害になりますから、テレ朝会長の発言はタレントを潰しかねないメリー氏の暴走に釘を刺す意味があったのでしょう」(前同)

 業界内では、来年9月の契約満了を機に中居ら4人の「独立組」メンバーが事務所を離脱するともウワサされているが、もし彼らが“辞めジャニ”になったとしてもテレビ局の後ろ盾があれば今までのように簡単に干すことはできないだろう。SMAP解散は単なるグループ消滅の枠を超えて、ジャニーズ事務所とテレビ業界に大きな変革をもたらしそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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