【プロ野球】超変革~サブマリン・青柳晃洋(阪神)の来期に期待。偉大な大先輩・小林繁に学ぶところとは? (2/2ページ)
■青柳が今後身につけていくべきもの
青柳はそんな小林氏に憧れの気持ちを抱いているという。
当時の小林氏を重ね合わせてみて、現在の青柳に欠けているところはどのようなところであろうか。
145キロ前後のキレのいいストレートは、小林氏も持たなかった武器ではある。
ただ、小林氏はストレートで押す投手ではなかったが、打者のタイミングを外す術を備えていた。2段モーションは原則禁止とはいえ、サブマリン投法の特徴を生かし、投球フォームの間、緩急の変化など、打者のタイミングを外す術は、これからの青柳にとって必要だ。
そして、何よりも小林氏から学ぶべきところは、気持ちの部分であろう。「なにくそ!」という気概が、青柳からはまだ見えてこない。
気がつけば四球を連発、牽制悪送球、そしてフィールディングミス……。気持ちの弱さがミスを誘発していると感じる。
今後、偉大な大先輩の気合のこもった投球に、青柳が少しでも近づくことができれば、大きく羽ばたく逸材であることに間違いはない。
- まろ麻呂
- 企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子供のころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。