コストカットのしわ寄せが?視聴率低迷が続くフジテレビの無間地獄

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フジテレビの起死回生はあるのか
フジテレビの起死回生はあるのか

 現在、苦戦をしいられているフジテレビが大ナタをふるっている。春・秋に人気のない番組の変更、終了などをする番組改編率が全体の14.5%と、日本テレビの3.9%の4倍近くの番組をいじりたおし、まさに必死で“会社の建て直し”を図っているのだ。

 しかし、社内では幹部の迷走にほとほとあきれた空気が漂っているという。その原因のひとつが、今年4月の定例会見で打ち出した改編だった。

■思い切った末があの落ち目タレント

 早朝の『めざましテレビ アクア』から夕方の『みんなのニュース』まで、平日の15時間を生番組で繋げると息巻いてからたったの半年。あっさりと10月の改編で夕方のニュース番組『みんなのニュース』は、3時間から2時間へと縮小した。しかも、短縮させて得た枠で放送したのは、今、落ち目の大物タレント福山雅治(47)主演のドラマ『ガリレオ』。

 その、結果を見れば、10月3日(月)、改編後の夕方の視聴率は3.7%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と大爆死。再放送枠のガリレオも視聴率は2.5%と散々で、かといって強烈な再放送のドラマも揃っていない状態で、夕方の視聴率戦争には到底立ち向かえない視聴率となってしまった。

 それでもフジテレビ関係者からは「3時間番組が2時間になって労力としてはかなり負担が減りました。3時間の放送で同じくらいの視聴率しか取れないならば、お金もかからなくてかえっていいのではないかという意見もありますよ」(制作会社社員)という声もある。

■コストカットのしわ寄せが外注に

 確かに、今フジテレビは制作費等のコストカットに必死なようだ。先日も放送した映像などの情報をパソコン上で入力する専門部署を丸ごとリストラし、人件費を大幅に削減。その業務はフジ社員以外の番組制作スタッフにやらせることになったという。

「もちろんこの作業は番組放送時間外に行うので、当然サービス残業です。また、取材などで使うタクシー・飲食代なども10月から新たに厳しいガイドラインが設けられ、何をするにも幹部の決裁をとらなければいけなくなり、経費はほぼ使えなくなったといいます。現場の士気は相当下がっているようですね。フジテレビの幹部は、『バイキング』や『直撃LIVE グッディ!』などの番組は数字が確実に上がってきている。必ず勝てる! と吠えていますが、現場は冷ややかなものです」(前出・制作会社社員)

 少なくともこの温度差があるうちは、実際に繁栄を取り戻す日は来ないかもしれない。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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