SMAPの名称は使用禁止?ジャニーズが目論む解散後の青写真
年内で最終回を迎えるバラエティ『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)。1996年に放送開始された同番組は今年で20周年の“ご長寿番組”だが、SMAPの解散に伴って12月26日にフィナーレとなる予定だ。解散発表後も変わらず放送が続いているものの、番組内容には“事務所の意向”が強く反映されている。
メンバーがゲストに料理を振る舞うメインコーナー「ビストロSMAP」をはじめ、コントや歌などで視聴者を楽しませてきた『スマスマ』。解散が決定した以降も前大阪市長・橋下徹氏(47)、東京都の小池百合子知事(64)がゲスト出演しており、最終回に向けて豪華な出演陣が名を連ねるものとみられている。
その一方で、今年に入ってからの『スマスマ』は昨年までと大きな違いがあるようだ。
「新年一発目の『スマスマ』は1月11日でしたが、歌コーナーのゲストはB'zの稲葉浩志(52)でした。そして、その2日後の13日には一部スポーツ紙がSMAPの解散危機を報道。以降はSMAPが5人だけで“SMAPの曲を歌う”という当たり前のことが廃止されているんです。『スマラブ』というコーナーはメンバーがセレクトした曲を5人で歌う企画とはいえ、こちらもSMAPの曲ではなく他アーティストの曲を歌っています」(ジャニーズに詳しいライター)
さらに解散危機が報じられる前に収録されたものに関しては歌コーナーのゲストとのトークもあったが、「最近の放送では『ビストロ』以外でメンバーの会話が聞ける機会はほとんどありません」(前同)という。
■久しぶりに見れた香取慎吾の笑顔
この異様な状況について、テレビ局関係者が解説する。
「メリー喜多川副社長(89)の意志で動くジャニーズ事務所の上層部は、『SMAP』という名前自体が世間から忘れ去られることを願っているようなフシがある。持ち歌を歌わせないのも“SMAP色”を打ち出したくないからでしょう。まだ解散していないにも関わらずこの状況では、来年からSMAPというワードを出すことすら、さまざまな規制がかかるのでは? と考えてします」
10月5日には、イギリスの女性グループ・バナナラマの関係者とみられる人物が、インスタグラムにメンバーとSMAPの記念写真をアップ。ゲストを挟んでいるがメンバーは密着しており、グループ活動に消極的とされている香取慎吾(39)も笑顔で写真におさまっていた。
年内の『スマスマ』で、果たしてSMAPが5人だけで持ち歌を披露する機会に恵まれるだろうか?
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。