週刊アサヒ芸能「創刊60年の騒然男女」芸能スキャンダルの真相!(3)芸能レポーター座談会「石川敏男・二田一比古・長谷川まさ子が見た戦国ウラ現場」

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週刊アサヒ芸能「創刊60年の騒然男女」芸能スキャンダルの真相!(3)芸能レポーター座談会「石川敏男・二田一比古・長谷川まさ子が見た戦国ウラ現場」

 どんなジャンルでも「現場」にこだわるのは、創刊以来のポリシーだ。名だたる芸能レポーター諸氏も同じで、あの手この手で現場にしがみつき、スクープをモノにした。そんな“舞台裏”を徹底討論!

──皆さんにとって「これぞスクープ!」という瞬間はいつですか?

石川 女性誌やってた時代だけど、79年に都はるみが作曲家の朝月広臣さんと結婚した時だね。事務所もレコード会社も一切、情報を出さない。グアムに2人で一緒に行ったことはわかってて、ホテルに片っ端から電話をかける。さらに教会にも電話して「日本人のカップルはいるか?」で割り出したんだよ。

──すぐにグアムに飛んだんですか?

石川 いや、それだと締め切りに間に合わないから、現地の天気から何から教会に聞いて、実況風に仕上げたよ(笑)。

二田 僕は荻野目慶子と不倫関係だった映画監督が自殺した時かな。彼女のマンションで監督が首をつったけど、所轄の警察に行って粘っていたら、担当が調書を置いたままトイレに行った‥‥。

──それは「見てもいい」という暗黙の了解ですか?

二田 わからないけど、のぞいたら「部屋には若い男がいた」と。荻野目は愛人が首をつっている姿に驚いて腰を抜かしたんだけど、死んでいる人間を1人で降ろすことはできない。つきあっていた若い男が手伝ってくれたんだろうね。

長谷川 私は世代的に松田聖子ですね。00年に2度目の離婚をした時の会見で、報道陣の席が足りなかった。それでも聖子さんは「全員を入れてあげて」とスタッフに指示して、登場の際には、離婚会見にもかかわらず人の多さに「うわぁ!」ってうれしそうな声を出して。

──いつでも注目されたいのが聖子ですね。週刊アサヒ芸能でも郷ひろみとの別離会見の直後、笑顔で映画の撮影に戻ったという鈴木則文監督の証言をもらいました。

石川 聖子はえらいね。

長谷川 それに比べると中森明菜は、あまりの情報発信の少なさに、ついお父さんを訪ねて事情を聞いてしまう。そんな父親から籍を抜いていたというのは驚きました。

二田 明菜は亡くなったお母さんっ子だったというのもある。

石川 感情の起伏は激しいよね。以前、六本木の黒服とつきあっていた頃、都心の高級ホテルのセミスイートに泊まっていて、そこでケンカになったんだな。明菜は部屋のテレビから何から全部壊して、それで出入り禁止になっちゃった。

長谷川 今年は暮れにディナーショーが予定されていますけど、過去にキャンセルした例もあるから、当日になるまで開催かどうかわからないですね。

──聖子、明菜ときたら70年代のスーパースター・山口百恵に触れないわけにはいきません。

長谷川 80年の三浦友和との挙式は、赤坂のTBSから霊南坂教会までフラッシュの光がつながっていたって伝説がありますよね。

二田 ワイドショーも女性誌も「百恵」の文字があるだけで数字が跳ね上がるんだよ。ある社の記者は、新婚間もない2人のゴミ袋をあさっていたくらい。

石川 すごい時代だったよなあ(笑)。そのマンションの隣の家に陣取って、中庭の様子を撮っていた局もあったし。

──87年の国立市への引っ越しも大騒動でしたね。

長谷川 私がレポーターになった直後で、連日、新居の予定地から中継していました。あの閑静な街が、いっぺんに観光地になりましたからね。

石川 そのせいかどうか、93年にはナイフを持った暴漢が乱入したこともあったよな。

二田 僕は2人が新婚旅行に出かけた飛行機で、通路を挟んでいるけど友和の隣の席になっちゃって。あんまり近いのも困ったもので、話しかけたら怒ってしまいました(笑)。

長谷川 あの頃は飛行機の搭乗名簿もすぐ調べられたけど、今は何かと難しいですよね。

──有名人の自宅を直撃するのも、いろいろとあつれきが生じるご時世です。

二田 沢田研二田中裕子の不倫が発覚した87年、世田谷の自宅の近辺で聞き込みしたら、すぐに通報された。だって隣の家が先輩のハナ肇!

石川 あそこは、もともと渡辺晋社長の広大な土地を分譲した一帯だから、ナベプロの関係者ばかり住んでいたんだよ(笑)。

二田 マンションでもおもしろい話がありました。売れっ子芸妓・佳つ乃と郷ひろみの仲がささやかれていた当時、たまたま佳つ乃のマンションの隣室が空いたんだよね。じゃあ、ここに住んで張り込みをしようと。

石川 住んじゃったの(笑)。

二田 はい。そしたら郷じゃなく、福岡の材木商だったか、本物のスポンサーが現れた。しかも、佳つ乃とも挨拶を交わすような仲になって、それ以上の張り込みはできなかったですね。

長谷川 芸妓さんで思い出したのは、以前は京都の街で聞き込みに行っても「このへんの女は口が堅いどす」と言われたものでしたが、先日の中村橋之助の不倫の一件にしても今はそういう感じではないですね。

──情報源としては、CA(客室乗務員)も欠かせないですよね。

二田 沢尻エリカが元夫の高城剛氏と搭乗して、機内でずっとキスしてるって言うんだよ。食事を運ぼうとして怒られたCAからグチを聞いたことがあったな。

──今年は芸能ニュースが花盛りですが、最新の続報はありますか?

石川 ウヤムヤになった有吉弘行夏目三久の結婚だけど、有吉のお母さんに直撃したんだよ。そしたら、有吉の弟に子供が生まれて、夏目がお祝いの洋服を送ってくれたと。つまり、それくらい“親密”ってことだな。まあ、ベッキーとかSMAPとか気になるところはあるけど、それはまた各自で追っかけていこうか。

──楽しみにしています!

座談会メンバー

石川敏男(69):女性誌記者を経て、88年よりレポーターに。歯に衣着せぬもの言いで、ご意見番的存在。

二田一比古(66):女性誌や写真誌の記者を経て、91年よりレポーターに。現在も男性誌等で健筆を振るう。

長谷川まさ子(53):ラジオアシスタントを経て、87年よりレポーターに。歯切れよい語り口に定評がある。

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