メリーさんより週刊誌を信じる?ジャニーズへの”不信感”が止まらないワケ
ジャニーズ事務所所属する人気ユニット、タッキー&翼の今井翼(35)が、「(タッキー&翼を)解散したい」「SMAP解散はメリーさんのせいだ。俺はもう事務所を辞めるしかない」と酒の席で愚痴をこぼしていると、10月13日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じた。
しかし、ジャニーズ事務所は「今井が周囲に不満を洩らした事実はない」と回答し、本人に直撃取材したものの、完全否定したようだ。相反する両者だが、今回の記事にファンは意外な反応を示した。
「今井本人が『文春』の報道を否定したにも関わらず、記事の内容を真実と疑わない声が目立ちます。ジャニーズ事務所はファンクラブ運営が特に抜きん出て強く、帝国を築く礎にもなったのですが、本来一番大切にしていたはずのファンの間にジャニーズ事務所に対する不信感が募っている。今までなら週刊誌報道よりも、ジャニーズ事務所やタレントの発言を真実と思っていたファンですが、SMAP解散騒動以降、事務所に対する不信感が高まっています」(芸能関係者)
ジャニーズファンにとって、事務所内の派閥は周知の事実。タレントの待遇の差や、事務所のやり方に疑問を持つことなく、“そういうもの”だと受け止めてきたが、これらは『ジャニーズ特有の闇』として世間から猛バッシングを受けている。盲目的にジャニーズを信じてきたファンは、“これはおかしいことなんだ” “このままでは自分が応援するグループも同じことになりかねない”と、危機感を持ち始めたということになる。
■事務所より週刊誌を信じはじめたファン
それが、今回『文春』が報じた今井の発言に対するファンの反応につながる。
「今井ファンのTwitterでは、『#ジャニーズ事務所を許さない』『#メリー喜多川を許さない』などとハッシュダグを立て、事務所への怒りを拡散するファンが増えています」(前出・関係者)
ファン心理を利用して、ファンクラブビジネスで成功をおさめたメリー喜多川副社長(89)。だが今やそのファンは、メリー氏、そしてジャニーズ事務所を目の敵としているようだ。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。