月9ワースト更新で確定?山田涼介に迫る”タレント生命”の危機
栄華を誇ったフジテレビの月9もいよいよ、オワコンか。そんな雰囲気を感じずにはいられない事態が起こっている。10月17日に放送された『カインとアベル』が初回視聴率8.8%に終わり、月9ドラマの最低視聴率記録を塗り替えてしまったのだ。
「それまで初回の最低視聴率は、2015年7月クールの『恋仲』の9.8%でした。今回はそれを下回る数字です。ネット上は検索ワード上位に来たものの、ファンだけしか見ていなかったようですね」(芸能ライター)
主演はHey! Say! JUMPの山田涼介(23)が務め、このうえなく不名誉なスタートとなってしまった。だが、これは山田だけのキャリアに傷がつくだけの話ではない。「Hey! Say! JUMPにとっても、そして彼を月9ドラマに起用したフジテレビにとっても大きすぎる痛手」と言うのは、さる芸能関係者だ。
「Hey! Say! JUMPに冠番組を持たせているテレビ局は現在、フジテレビだけ。木曜深夜放送の『いただきハイジャンプ』がそれです。また、今年の夏の『FNS27時間テレビ フェスティバル!』のスペシャルサポーターにも出演させ、メンバーの伊野尾慧(26)は『めざましテレビ』の木曜レギュラー。こうしたフジテレビとHey! Say! JUMPの関係があったうえで、中心的存在である山田が看板ドラマに抜擢された経緯がある。しかし結果は、ご覧の通りこの惨状。フジテレビとしてはこの月9でさらに山田、そしてHey! Say! JUMPの人気と知名度を上げ、ゆくゆくはさらに良い時間帯で彼らの冠番組を持たせたい、という目論見だったのでしょうが、もはやここまで、といった感じですね」
■ドラマから山田涼介が消える?
満を持してのエース起用が大外れ。フジテレビが陥った「低迷」は、ライバルである日本テレビにも暗い影を落とすのではないか、と見る向きもある。
「今まで山田は日テレのドラマに登板する機会が多かった。2006年の『探偵学園Q』に始まり、『1ポンドの福音』、『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』、単独初主演を果たした『左目探偵EYE』、さらには堂本剛(37)や松本潤(33)、亀梨和也(30)と事務所の先輩も挑んできた『金田一少年の事件簿』シリーズも、ここ最近は山田が演じていました。しかし、グループ全体が上り調子の中で山田主演のドラマが爆死となると、どうしても“数字を持ってない”と判断され、日テレも今後、山田に主演ドラマを任せられなくなるのでは」(前出・芸能記者)
映画では『暗殺教室』、そして来年冬公開予定の『鋼の錬金術師』にも出演が決まっている山田涼介だが、テレビドラマは鬼門だったようだ。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。