ジャニーズに「SMAP紅白NG」を突きつけられたNHKの内部事情
年内での活動が発表されているSMAPのNHK『紅白歌合戦』出場可否に、注目が集まっている。例年であれば、11月にも司会者発表、そして出場者の発表となるが、果たしてSMAPはそこに名を連ねることはあるのだろうか。関係者の間では、現段階で既にネガティブな声ばかりが聞こえてくる状況だ。
SMAPは8月に解散発表をした時点で、その解散日を12月31日と指定したことから、『紅白』での解散が噂されていた。それを受けて、NHK・籾井勝人会長(73)は、定例会見で2度に渡ってSMAP出場に向けて強いラブコールを送っている。直接交渉も辞さない構えを見せたのだが、このポーズがかえって各方面へ悪い印象を与えているという。
「籾井会長は、任期満了を来年1月に控えており、その進退が注目されています。現職を続けるためには、NHKへの大きな貢献が必要。そのため、『紅白』の視聴率アップは大きな課題であり、SMAP出場が不可欠となっているわけです。籾井会長がそこまで言うのも、決してSMAPやジャニーズへの恩義などではなく、結局は自身の立場をただただ守りたいだけなのだと勘繰られているのです」(テレビ局関係者)
テレビ局関係者のトップが、“私情”を発言してしまうのは、業界的にタブーとされている。今回の籾井会長の発言は、表向きに私情を発したわけではないが、自身の立場から、そういった裏事情が垣間見えてしまったのだ。
しかし、そんなNHK会長の保身に利用されたくないジャニーズにとって、むしろ所属タレントが“利用される”のは許さないと、かえって出場を拒む理由となってしまったという。
「実はSMAPメンバーの中には、『紅白』出場に前向きなメンバーもいたと言われ、解散発表当初は『紅白』出場に向かって前向きにメンバーを説得していたと言います。しかし、籾井会長の発言に難色を示したジャニーズ側が、むしろ出場NGに掌を返したというのが内情のようです」(芸能関係者)
NHKトップのこのような発言が、「SMAP『紅白』出場」という視聴者の願いをむしろ断たせてしまうことになってしまうのだろか。
■あの大物芸人にも飛び火
「SMAP『紅白』出場」については各方面でも議論が繰り広げられており、様々な憶測を生んでいる。お笑い芸人の明石家さんま(61)は、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、SMAP解散について「事務所はたぶん『紅白』出します。本人たちが嫌がってんのちゃうかな」と発言。しかし、憶測でものを言うさんまには、ファンが辟易としているのも事実だ。これについてSMAPファンからは、「また始まった」「勝手なこというのやめて欲しい!」と怒りの声が挙がっている。
「かねてからプライベートでも親交があり、SMAP通を自称しているさんまは、解散前後も様々な内情を喋っていました。本人的にはファンの気持ちを代弁しているつもりのようなのですが、ファンからすればお門違いもいいとこ。デリケートな問題だけに、無責任な発言を繰り返すさんまに、ファンからの不満が爆発しているのが現状です」(前出・芸能関係者)
解散が決定しているとはいえ、ファンからしてみればデリケートな問題はまだまだ山積み。『紅白』出場についても、正式決定するまでは誰も何も言わないで欲しいというのが、ファンの本音なのだろう。
- 文・安藤美琴(あんどう・みこと)
- ※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。