仕事辞めるのもあり!?脱サラ・ソロ女が活躍する小説3選 (3/3ページ)
『かもめ食堂』で一躍有名になった群ようこさんのこの作品は、やはり美味しそうなサンドイッチやスープ、サラダ、フルーツそして目に浮かぶ可愛い食器たちが出てきます。
主人公のアキコが再オープンさせたお店には、母親の頃に通っていた常連客のおじさんや、母の知り合いだという年配の女性、向かいの喫茶店のママなどが訪れます。様々な人から「それじゃダメだ、良くない」とお店を非難されますが、アキコは反論もせず、静かに聞き、頭を下げます。
どんなに「変えたほうが良い」と非難されても「自分の気持ちがぶれてはいけない」と、強く踏ん張り続けるアキコの姿は、新しく始めた仕事に対する覚悟や誠実に向き合うことの大切さを教えてくれます。
生きていくために絶対的に必要な「仕事」。「女性が働くとは」、「自分に合う仕事とは」、「新しい仕事にチャレンジする勇気とは」。小説を読んで、一度自分自身の働き方を考えてみるのはいかがでしょう。
参考:『私のなかの彼女』新潮社・角田光代、『窓の向こうのガーシュウィン』集英社・宮下奈都、『パンとスープとネコ日和』角川春樹事務所・群ようこ