戦犯は三代目JSB岩田剛典?菅野美穂の「砂の塔」が惨敗スタートのワケ
菅野美穂(39)「4年ぶりの主演ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』(TBS系)。ここにレギュラー出演し、ファンを喜ばせているのが三代目 J Soul Brothersのメンバー岩田剛典(27)だ。愛称「がんちゃん」で知られ、三代目の中でもNo1の人気を誇る。
「ゴールデンの連ドラ出演は2014年石原さとみ(29)の相手役として好演した『ディア・シスター』(フジテレビ系)以来、2年ぶりです。それから着実にキャリアアップし、高畑充希(24)と共演した恋愛映画『植物図鑑 運命の恋、拾いました』は興行収入20億円を突破しました。俳優業でもさすがの活躍です」(芸能ライター)
そんな人気絶頂の岩田を今作では、菅野演じる高野亜紀の過去の秘密を知る人物として抜擢。1話、2話とも出演シーンはかなりあったのだが、その露出もむなしく、1話目では9.8%と“ひとケタ”スタート、続く2話目ではさらに9.6%と0.2%ではあるが下げてしまった。
「もちろん制作側も、そこまで岩田頼みではなかったとは思いますが、ある程度、女性層が動くとみて起用したはず。でも『がんちゃん効果』は思ったほどなかったと、少しガッカリしているでしょう」(芸能関係者)
■拭いきれないヤンキー臭
ただ、制作側の意図はいささか的外れと言わざるを得ないだろう。なぜならファンならいざしらず、「岩田剛典」という名は世間一般ではまだなじみが薄い名前だからだ。
そもそも岩田が所属する三代目JSBは6月に発表されたオリコン2016年上半期ランキングの「アーティスト別トータルセールス」部門で1位(総売上額76,9億円)に輝いたのも、違った仕様のCDを何枚も買わせての結果だ。
「ファンしか見ないEXILE」という評判は、彼ら一族が総出演した映画『HiGH&LOW』の興行収入が2週目で大幅に減ったことからでもわかる。
「ファンからも糾弾された『ヤンキー臭』から脱しようと、テレビ出演でもよりスマートで、あまりイカつくないファッションで出ています。が、一度ついてしまったイメージからはなかなか脱することはできないでしょう」(前出・芸能関係者)
そんなEXILEの将来はもちろんだが、悲しいのは岩田の俳優としての使われ方だろう。彼の演技はキャリアのわりにはそれほど酷評されていないだけに、今後も俳優として活躍する場も多く目にするだろうが、制作側が、単なる「客寄せパンダ」として使い続けるのであれば、それはあまりに酷というものだ。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。