ジャニーさんの誕生会になぜ出現?週刊誌記者が驚いた”謎の集団”

デイリーニュースオンライン

追いかけるのはマスコミだけではない
追いかけるのはマスコミだけではない

 映画『SCOOP!』で福山雅治(47)が週刊誌のベテランカメラマンを怪演したことにより、週刊誌編集部の裏側に注目が集まっている。

「スクープ雑誌編集部を取り上げた企画は数字が取れるんです。最近でもいくつかのバラエティ番組で、記者や張り込みカメラマンをゲストに招いて暴露トークを繰り広げさせている。あのお堅いNHKでさえ年末年始の番組作りに起用するほどの鉄板ネタです」(テレビ関係者)

 そんな週刊誌記者に聞くと、実はプロも顔負けの素人集団がいるという。自家用車を複数台使いわけ、時にはチームを編成。週刊誌さながらの追いかけをしている熱心なジャニーズファン──通称「オリキ」である。

「人によっては記者をはるかに超えた情報収集能力がありますね」

 と語るのは、現役の週刊誌記者だ。

「オリキはどこで聞きつけたか、ジャニーズ事務所に所属するタレントがいるところには必ず出没します。情報が開示されているイベントならまだしも、非公開のリハーサルだったとしても、現場には必ずいるんです。プロの僕らがやっとの思いで関係者の車を追いかけ、ジャニーさんの誕生日会が開かれる場所を割り出した時のことは忘れられません。現場に到着して、ふと周りを見渡すとすでにオリキがいたんです」

■悪質なファンを排除する「警護」部隊も

 凄腕の追いかけ技術を持つだけが、彼女らオリキの凄みではない。ジャニーズのプライベートを犯す悪質なファンの行動を抑制する、「警護」と呼ばれる熱狂的ファンもいるのだ。

「オリキといっても善玉もいれば悪玉もいる。その善玉の筆頭ともいえるのが、マナーの悪いファンからタレントを守る、警護と呼ばれる人たちです。追いかけをしつこく行う人をヤラカシと呼ぶのですが、警護がそれを駆逐することは、ヤラカシ狩りとも言われてます。僕が見たのはジャニーズJr.の人気ナンバー1とも言われている岩橋玄樹(19)がレッスン場から出てきた時のこと。岩橋の1メートル後ろを歩き、ボディーガードのように寄り添っていました。ジャニーズJr.だと移動は電車なのですが、同じ車両に乗ろうとする若い女性を止めて、次の電車に乗るように忠告したりもしますね。もちろんこれは、お金を貰ってやっている訳ではなく、あくまで無償のボランティアとのこと。いつも同じメンバーで365日、毎日のように現場に現れる謎の集団です」(前出・週刊誌記者)

 ジャニーズの運営がファンを注意して抑えるだけでは、収集がつかない側面は現実としてある。ファンがファンを管理し合い、統率を取っている──そこには独特のしきたりや文化がある。他では全く見ることがない光景だが、これも長く続くジャニーズの人気を支えている要因の一つと言えるかもしれない。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する
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