背景に巨大な司法の力が?元女優・高樹沙耶が大麻取締法で逮捕された"本当の理由" (3/6ページ)

東京ブレイキングニュース

そして日本は政策、法律のかなりの部分を今まで、欧米先進国を例に進めてきた。「長いものには巻かれろ」主義である。

末期がん患者に対しては、今までモルヒネなどが合法的に使われてきた、これは当然、医療従事者として、麻薬及び向精神薬取締法といった法に基づいてのことである。そして、大麻の栽培が一部認められているのも事実である。

 しかし、当然ながら現場での行為は厳重に管理されている。医療機関を流出元とする薬物の闇売買はモルヒネを含めて存在していたのは間違いない。ただ覚醒剤の「横流し」はかなり簡単に行われていたのに対し、モルヒネの敷居は大麻より高かったというのが実感だ。

 背景には、モルヒネはアヘン由来とはいえ、覚醒剤と同じくケミカル系の薬物であり、化学合成して作られることがある。そもそも誰にでも作れるものではないのだ。しかも覚醒剤のように大規模な密輸ルートが整備されていないことも大きい。

 ところが大麻は極論を言えば、そこらに自生している植物だ。条件させ整えば、誰でも簡単に栽培できると言ってよい。余談だが、夏前になると、北海道厚生局麻薬取締部は山に入り自生している大麻を刈る。これは彼らの大きな仕事の1つでもある。そんな前提条件を考えれば、仮に大麻取締法が見直しとなると、大麻の管理態勢にほころびが出るのではないか。筆者が危惧するのは、その点だ。

 高樹沙耶こと益戸育江容疑者も参議院選挙で堂々と医療用大麻を推進していたのだから、今回の逮捕でも否認をせずに、堂々と持論を展開してもらいたいものである。所詮初犯は執行猶予だからいい機会でもあると思うのだが。当然、筆者は現行法を指示しており、大麻の解禁には反対の立場である。

Written by 西郷正興

Photo by 

http://n-knuckles.com/media/img/thumbnail/2016/11/lgf01a201406290500-thumb-600x400-4796.jpg

 日本国内においては、大麻取締法で処罰される医療用大麻だが、その推進を訴え、夏の参院選に立候補した高樹沙耶こと益戸育江容疑者が10月25日、厚生労働省麻薬取締部の合同捜査本部により所持の現行犯で逮捕された。

「背景に巨大な司法の力が?元女優・高樹沙耶が大麻取締法で逮捕された"本当の理由"」のページです。デイリーニュースオンラインは、司法大麻取締法高樹沙耶覚せい剤ドラッグエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧