NHKが再交渉を明言?SMAPの紅白可否で”脱ジャニーズ”の動きも

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NHKが再交渉を明言?SMAPの紅白可否で”脱ジャニーズ”の動きも(NHK本部センター)
NHKが再交渉を明言?SMAPの紅白可否で”脱ジャニーズ”の動きも(NHK本部センター)

 11月9日、NHKの籾井勝人会長(73)は、定例会見で年末に解散するSMAPの『NHK紅白歌合戦』出場について、再度交渉する意向を示した。籾井勝人会長は以前から、自らジャニーズ事務所と直接話をすると表明している。その直談判はまだ実現されていないが、「出向いてお話をさせていただく気持ちは持っております」と述べている。その上で、「12月30日までチャンスはある」と、これまで通り出演させる姿勢を崩さなかった。

 通常ならば10月中旬に紅白の司会者が決定し、11月下旬には出場者が発表という形になる。しかし、現時点でまだ確定したタレントは少なく、難航している様子がうかがえる。NHKの現場の中も既にピリピリした空気が流れているようだ。

「会長の中では、紅白にSMAPを出場させることが最重要事項となっています。しかしSMAPの出演有無の返事一つで、出場歌手の調整も行わなければならないなど、番組の編成に大きく影響を及ぼします。会長は12月30日までチャンスはあると言っていますが、現場スタッフ側では『いい加減にしてくれ』という声があがっているとか」(芸能関係者)

 籾井会長は、「解散にあたっては、お礼とお別れをどこかでしてもらいたい」とも発言しており、もはやSMAPの古参ファンのようなコメントを寄せている。ここまでくると紅白でなくても、NHKでSMAPの特番を組めばよいのではなかろうかと思うが。

 そんな中、このままSMAPが出場しない姿勢を貫いた場合、来年以降ジャニーズ事務所の立場は苦しくなると囁かれている。

■囁かれるテレビ界の「脱ジャニーズ体制」

 特に芸能関係者を中心に囁かれているのが、ジャニーズタレントの徹底排除の動きだ。NHKを皮切りに、テレビ界では“脱ジャニーズ”の動きが進むというのだ。

「今回紅白にSMAPが出場しなければ、籾井会長のメンツは丸つぶれ。となると、これまでジャニーズに対して便宜を図っていた姿勢を、一切排除することも予想されます。完全に干すわけではないと思いますが、他の芸能事務所と同等の扱いを行うということになるでしょうね」(芸能記者)

 また来年以降もジャニーズ事務所に残る木村拓哉(44)は、より大きな痛手を負う可能性もあるという。

「木村は大河ドラマ『龍馬伝』の主演オファーが来て、断ったと言われている。今回も再び紅白を断るとなると、完全にNHKからはマイナスイメージしか残りません。実質“NHK出禁”に近い状態も避けられないでしょうね。木村は特に他のジャニーズタレント以上に厳しい状況になると思いますよ」(前出・記者)

 こうしたジャニーズに対するドライな対応は、NHKだけでなく、民放各局にも飛び火するという。テレビ朝日の早河洋会長兼CEO(72)は、先日「ジャニーズ事務所も芸能事務所の一つにすぎない」という趣旨の発言をしている。絶対権力と化していたジャニーズは今や、SMAP騒動や所属タレント達の度重なるスキャンダルで、その影響力は下がる一方だ。こうした状態に加え、近年、ジャニーズタレントでは視聴率が見込めないとする声も多い。となれば、各局はジャニーズタレントの起用を減らすことになるだろう。

 SMAP紅白出場問題は、来年以降もさまざまなところで余波を残すことになるかもしれない。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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