また原作破壊?山田涼介が主演する実写版「鋼の錬金術師」が物議
11月16日、Hey! Say! JUMPの山田涼介(23)が主演をつとめる映画『鋼の錬金術師』(2017年冬公開予定)の特報が公式サイトにて披露された。同映像をめぐって、原作ファンの意見は「意外と良い」「やめてくれ」と真っ二つ。同じ山田涼介を起用して爆死中の月9ドラマ『カインとアベル』(フジテレビ系)の二の舞いとなるのか注目される。
■映像公開も…ファンの反応は悲喜こもごも
制作を発表した5月には非難轟々だった実写版『鋼の錬金術師』。原作ファンから「(作品を)汚さないで」と悲嘆の声も出ていた。そして今回、早速イタリアロケの映像一部が、約30秒の特報として公開された。映像内では、金髪の山田やフルCGのアルフォンス・エルリックの姿が確認できる。
同映像に対する評価は賛否両論。「意外と良い」「少し見たくなってきた」と評価する人がいる一方、「やめてくれ」「エドの金髪がうそくさい」と冷ややかな声も出るなど悲喜こもごもだ。
「公開までまだ1年あるにもかかわらず映像を発表することにスタッフの自信を感じる。ただしPVはあくまでいいとこ取り。『進撃の巨人』の例もあるからまだ油断はできない」(報道関係者)
とはいえ不安要素は少なくない。原作ファンの間では制作発表当時から「企画すること自体がダメ」という論調が根強く、まだまだ冷ややかだった。キャスティングも不安視され続け、主役・エドワードを演じる山田は一部で「ゴリ押し」などと揶揄されている。
そんな山田が出演中の『カインとアベル』は、最新の第5話の平均視聴率が7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。第3話にいたっては6.9%を叩き出し、同枠で今年最低をマークした『ラヴソング』(フジテレビ系)の6.8%に0.1%差まで迫った。また全話平均では『ラヴソング』の8.43%を下回る7.78%。大爆死中だ。
「エドワードの特徴である“金髪で低身長”という設定は、『カインとアベル』のミスマッチな会社員キャラに比べればまだマシ。それでも失敗に終わった場合は、山田が批判の矛先になることは間違いないし、山田の“爆死俳優”としての悪評がいよいよ高まる」(前出・報道関係者)
公式サイトでは「邦画の常識をぶち破る究極のエンターテイメント」と大仰な宣伝文句を謳っている実写版『鋼の錬金術師』。山田と一蓮托生で、これから来年の冬まで1年たっぷりプロモーションを展開することになりそうだ。はたして原作ファンの心境にポジティブな変化は訪れるのだろうか。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。