誰の意向が働いた?SMAPを“過去のアイドル”扱いで広がる波紋
いよいよ解散まで残り1カ月半となったSMAP。いまだに解散撤回を願う熱心なファンも存在するが、メディアの伝え方はフィナーレに向けてシフトしている。今後は「SMAP」というグループ名すら“タブー扱い”となるようだ。
「ジャニーズ事務所内では、SMAPを“過去の存在”にしようとする動きを感じます。特にメリー喜多川副社長(89)はSMAPの名を『一刻も早く世の中から消したい』と思っているとも聞く。11月2日に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)では、中居正広(44)が芸能人に電話をかける企画で、『中居正広ですが……』と、発言しました。以前なら『SMAPの中居』と名乗っていたはずですが、グループ名をつけなかったあたり、規制が入っていると勘ぐってしまう」(週刊誌記者)
こうした扱いは、一度や二度ではなかった。同じく日テレ系でオンエアーされた『ベストヒット歌謡祭2016』では、早くもSMAPが過去形で紹介されていたという。
■日テレにクレーム電話をかけるファンも
ジャニーズに詳しいライターが解説する。
「『懐かしのアイドル列伝』というVTR内で、最後に2013年のSMAPの映像が流れたんです。桜田淳子(58)や、すでに解散しているシブがき隊をはじめ、現役歌手の松田聖子(54)、中森明菜(51)、近藤真彦(52)などもいましたが、ここにSMAPを加えるのは年代的にも違和感がある。SMAPファンは『懐かしのアイドル列伝にSMAPって。まだ現役だよ? これ酷すぎる』と大荒れし、日テレにクレームの電話をかける人もいたそうです」
ジャニーズ上層部の思惑通りならば、SMAPはこのまま静かにフェードアウトしていくのだろう。事務所とSMAPファンの戦いは年末まで続きそうだ。
- 文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
- ※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。