草なぎ剛の新ドラマに大人の事情?木村拓哉”イメージ戦略”の影も

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 SMAPの草なぎ剛(42)が、来年1月スタートのドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系)に主演することが伝えられたが、これについて11月10日発売の『週刊新潮』(新潮社)でジャニーズ事務所が異例の動きを見せていることを報じている。

 本作は昨年放送された『銭の戦争』(同)の第2弾にあたる復讐劇である。主人公は親の仇を討つために詐欺師となる男で、積年の恨みを晴らすというものだ。SMAPほどの大物クラスの俳優が主演をつとめると、大手メディアは大々的に告知を行うことが通例だ。

 記事ではこの点を踏まえて同作の告知が積極的に行われていることに触れつつ、草なぎの場合は、芸能各紙が揃って報じるという「優遇」を受けていることを指摘。さらに今回は、事務所からの「お願い」があったのではと言われているのだ。

「草なぎは今、SMAPで唯一大々的に俳優アピールができる存在です。木村拓哉(44)も1月からの連ドラに出演しますが、キャスティングに難航したことや、SMAP騒動でイメージが下がっているので宣伝しにくい。また稲垣吾郎(42)は番手を落としての出演なので、アピール性に欠けます。中居正広(44)、香取慎吾(39)はそもそもドラマ出演がない。結果的に草なぎの新ドラマが積極的に告知されるという仕組みです」(芸能記者)

 ジャニーズにとっては、今後も事務所に残る木村をプッシュしたいところだろう。だが事務所の意向とは裏腹に、世間の木村に対する反応は依然冷たい。中居や香取らと事務所の退所が囁かれる草なぎだが、現状はまだジャニーズ事務所のタレントであることは変わりないため、本意ではないものの草なぎを全力でプッシュするしかないようだ。

 一方で、今回の草なぎのプッシュはドラマの事前視聴率対策ではないかという声もあがっている。

■ドラマがヒットしてもしなくても責められない木村

 このドラマ枠は、関西テレビ制作のフジテレビ放送という形式をとり、これまで火曜22時枠で放送されていた。しかしこの枠は、視聴率の上下が激しく安定しないという特徴がある。

「現在は吉田羊(年齢非公表)主演の『メディカルチームレディ・ダ・ヴィンチの診断』を放送していますが、視聴率はイマイチ。また過去には『HEAT』や『戦う!書店ガール』といった大爆死ドラマを生み出していることから、その二の舞だけは避けたいというところなのでしょう」(芸能関係者)

 さらに草なぎを大きくプッシュすることで、木村のイメージアップに繋げるという戦略が含まれているともいう。

「仮に草なぎのドラマが失敗したら、あれだけプッシュしたのにという評価を、全て彼にかぶせることができます。宣伝を抑えた木村のドラマが高視聴率を記録した場合、期待されていなかった木村ドラマが大健闘ということで、木村を持ちあげることができるのです。いずれにしても木村にとっては、自身が優遇されている状況にあるのかもしれません」(前出・芸能記者)

 退所の噂がある草なぎだからこそあえてプッシュし、じわじわと彼にプレッシャーをかけているのかもしれない。

 放送局も放送曜日も異なる二人のドラマだが、どちらもSMAP解散後の初仕事であることには変わりない。だからこそ事務所にとっては、どちらのドラマも大爆死して共倒れになることだけは一番避けたいのだろう。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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