【原発避難いじめ】150万円脅し取られても"いじめ"と判断しない学校に疑問の声

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東京電力福島第一原子力発電所の事故をうけ、2011年8月に横浜市に家族で自主避難してきた当時小学2年生の男子生徒。
彼は同級生から「賠償金があるだろ」と脅され、両親は「総額150万円もの大金を払わされた」と学校に訴えたました。
誰がどう見ても「いじめ」と考えてもおかしくない事件ですが、学校側は「いじめにはあたらない」という判断を下し、疑問の声が上がっています。

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原発避難いじめの経緯

出典: YouTube

2011年8月に小2で転校してきた男子生徒は、すぐさま「菌」と呼ばれいじめの被害に遭います。
小3〜4もいじめが続き不登校気味になり、小5の時に同級生から「(原発事故の)賠償金もらってるだろ」と遊ぶための金銭を要求されるように。

その事実を知り両親は、学校側にいじめの被害を訴え相談しましたが「お金が絡んでいるので警察に相談してください」と言う返答をもらったそうです。
そしてなんと学校側は「調査では8万円しか確認できていない。生徒が率先して渡していた」として「いじめ」にはあたらないという判断を下したのです。

男子生徒の悲痛な手記

出典: YouTube

小6だった昨年に母親の目の前で書かれたという手記も発表され、その悲痛な叫びに胸が痛みます。

「いままでなんかいも死のうとおもった。 でもしんさいでいっぱい死んだからつらいけど ぼくはいきるときめた」

「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった」

死にたいと思っても、震災でたくさんの尊い命を奪われたことを身近に体験し、自分はこれからも生きなくてはいけないと、覚悟を決め"いじめ"を耐え続けた男子生徒。
毎日どんな思いで過ごしてきたのでしょう。

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学校・加害者保護者に寄せられる疑問の声

出典: Twitter

この男子生徒は、何度も学校に訴えかけていました。
しかし手記によると「学校は信用してくれなかった」「先生に言おうとすると無視した」と、耳を傾けなかった様子が伺えます。

出典: Twitter

例え脅し取られた金額が8万円だったとしても、金額の話ではなく、小学生がいじめで金銭を要求されていることが異常なのです。
また、学校側が発表した「生徒は率先してお金を渡していた」という解釈に強い憤りを感じている方が多くいました。

出典: Twitter

命を守るために故郷から離れ、明るい未来を手に入れるために避難してきたのにも関わらず、心の貧しい同級生にいじめられ、悲しい学校生活を送ることになってしまった男子生徒。
どこにもいじめていい要素、いじめに成りうる要素はありません。

いじめの未然防止に向けて各教育機関でも「道徳」などの授業が実施されているといいますが、一向に減らない「いじめ問題」。
世界を見ても普遍的に存在する「いじめ」はどうすれば解決の方向に向かうのか、私たちはこの命題を常に考えていなければなりません。

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