今年話題となった映画「デスノート　Light up the NEW world」。原作が終了して約10年が経過し、今もなおドラマ化や映画化がされるなど世代を超えて人気の作品です。この作品を一言で説明するならば、死神のノートに名前を書くとその者が死んでしまうというもの。何とも物騒ですが、自分に不都合な人間を目の前から排除したい……というのは分からなくもない発想かも。そこで今回、「デスノートが実際にあったら使いますか？」というアンケートをとってみました。結果は以下の通り。



■「デスノートがあったら使いますか？」
有効回答数369人（男：179人／女：190人）

使う……157人（42.5%）［男：95人／女：62人］
使わない……212人（57.4%）［男：84人／女：128人］

約15%の差をつけて「使わない」が多いという結果に。「使う」と答えた人を見てみると、30人以上男性が多いという、やや偏った結果になりました。それでは「使う」「使わない」の意見を見てみましょう。

■自分のために「使う」

・どうしてもゆるすことのできない相手がいるから（女性／21歳／大学4年生）
・好奇心（女性／20歳／大学2年生）
・前のバイト先の店長がうざい人だった。給料や有給をちょろまかされた（男性／21歳／大学4年生）
・金儲けに使えそうだから（男性／23歳／その他）

嫌いな人物、うざい人物の名前を書くと答える人が多い中、「金儲けに使う」という人も。たしかに上手に使えば金儲けできそうですが……まさに私利私欲ですね。

■社会・世界のために「使う」

・裁かれるべき人間はいるから（男性／19歳／大学1年生）
・法の裁きだけでは、罪を償えない者もいるから（男性／23歳／大学4年生）
・殺したいと思う人はいないが、ライトみたいに世の中のために死んだほうがいいと思う人を殺してしまうかもしれない（女性／22歳／大学院生）

月（ライト）同様、正義のために使うという人々。考えさせられるご意見です。

■「使う」けど理由が独特？

・使ったところで漫画と違って現実では立証できないだろう（女性／19歳／大学1年生）
・自分の大切な人たちが長生きして苦しまずに死んでいく未来を書きたい（女性／23歳／大学4年生）
・書きはしないけどリュークを見たい（女性／21歳／大学3年生）
・自分の名前を書く。何年のいつ、どのように死ぬか（女性／22歳／大学4年生）
・「名古屋グランパス」と書く（男性／22歳／大学3年生）

これは複雑なルールを有するデスノートならではの使い方。弥海砂のように死ぬはずだった者がとあるきっかけで寿命が延びるパターンもあるため、使い方次第では寿命を調整できるかも。最後の方はグランパス初のJ2降格にお怒りなのでしょうか？続いて「使わない派」の意見です。

■「使わない」派

・あとあとその責任の重みに耐えられなくなるだろうから（女性／21歳／大学4年生）
・使ったら歯止めがきかなくなりそうだから（男性／19歳／大学1年生）
・殺す以外の苦しみを与えたいから（男性／21歳／大学4年生）
・自分が直接手を加えず殺せるとしても、罪にならないことだとしても、精神的に自分が追い込まれて苦しむと思うから（女性／19歳／大学2年生）

本当に死んでしまったときの罪悪感に耐えられないという方が多くいました。中には殺す以外の苦痛を、という意見もありましたが……かなり怖いですね。

■ノートのルール上、「使わない」

・自分じゃキラみたいにうまく使いこなせないと思うから（女性／20歳／大学2年生）
・嫌いな人のために死んだ後もさまよいたくない（女性／20歳／大学2年生）
・死後会いたい人がいるから、使うと会えなくなってしまう（女性／20歳／大学3年生）

先にも述べたルールが複雑なデスノート。使ったものは天国にも地獄にもいけずさまようというルールがあるため、死後のことを考えると使えないですね。

当然、架空のものということを踏まえて頂いたご意見ですが、私欲のために使うという人が割と少なかったことに安心しました。とはいえ、道に黒いノートが落ちていても、手を触れないほうがいいですね。万が一デスノートだったら大変ですから……。

文　佐藤充

マイナビ学生の窓口調べ
調査期間：2016年11月
調査人数：大学生男女369件