紅白落選がNHK追放に発展?和田アキ子の”暴言”が新たな火種に
歌手の和田アキ子(66)の「紅白落選」が波紋を広げている。通算40回目の出場となるはずの節目だったこともあり、和田アキ子は公然と不満をぶちまけ、その怒りは所属事務所のホリプロに激震が走るほど。大手事務所の大看板である和田アキ子は本来ならNHKとしてもケンカしたくない相手だろうが、それでも強気に「NO」を突きつけた背景には国民的アイドルグループの存在が影響していたという。
■「落選」決断のNHKにアッコ激怒?
今月26日にNHK『紅白歌合戦』の出場者が発表され、和田の落選が大々的に報じられた。これに和田は同日に放送されたラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)で落選に言及。当初は「結果ですからね。もう(気持ちは)落ち着いているんです」と冷静な態度だったが、徐々に「言いたいこともある」などと本音がポロリ。
冗談めかしながらも「今回は(紅白を)見たくない。とっとと日本を後にしたい」「NHKだけスクランブルをかけて欲しい」と始まる前から「見ない」宣言をぶちかまし、さらに声を震わせて「毎日泣いた。早く放っておいてほしい」と感情をあらわにする場面もあった。
和田の攻撃はNHKのみならず、ホリプロ上層部にも飛び火。「大河やるんだから、その事務所は強いって言うのに関係なかった」「事務所に『大人になれ』といわれた」と、事務所の後輩・鈴木亮平(33)が2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主演に決定したことを引き合いに出し、まるで「事務所の働きかけが弱かった」とでも言いたげな裏事情まで暴露した。
「和田は『歌手』としての自負が非常に強いのですが、近年はCD売上が1000枚にすら届かない状況。週刊誌の『見たくない紅白出場歌手ランキング』でもダントツの1位になり、不要論がNHK局内でも噴出していた。それでも和田を外せなかったのは事務所の力。『西郷どん』は堤真一(52)が主演を辞退し、鈴木に回ってきたという経緯があるために『ホリプロはNHKに貸しをつくった』といわれていました。それだけに和田は事務所が強力に働きかければ今年も出場できると確信していた。しかし、NHKにすれば『鈴木を抜擢してやった』という認識。それはホリプロも同じであり、NHKとケンカしても良いことはありませんから、和田は『大人になれ』と事務所から突き放されたのでしょう」(芸能関係者)
■SMAPとの天秤で完敗…NHKにケンカ腰で追放危機
だが和田の怒りは収まらず、それに追随するかのように事務所の後輩である西川史子(45)は「アッコさんの今までの功績を考えたらちゃんと花道を飾ってあげるべき」と生番組でNHKを批判。しかし、この「攻撃」にもNHKはまったく意に介さずの態度だという。
「NHKは籾井勝人会長(73)の肝いりでSMAPの『特別枠』での出場を目指しており、そのためには出場歌手を減らす必要があった。出演交渉は難航しているようですが、結果として煽りを受けたのが『リストラ候補』の最有力だった和田。ジャニーズ事務所に対する『誠意』としての枠確保と、ほとんどの視聴者が望んでいないといってもいい和田の出場を天秤にかければ、どっちを選ぶのかは自明の理です。本来ならNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』が好評だったホリプロの後輩・高畑充希(24)が紅組司会に確実視されていましたが、それを有村架純(23)に変更してまで『和田外し』を敢行した」(前出・芸能関係者)
本来であれば事務所が和田を擁護しそうなものだが、前述のようにホリプロはNHKの判断を全面容認。これをきっかけに和田の「NHK完全追放」がウワサされ、さらに事務所から見放されて露出激減につながる危険性もあるという。
「和田はたった一度の落選でNHKに後ろ足で砂をかけたようなもの。当然ながらNHKにしてみれば『それなら今後はもう結構です』となり、和田のNHK出演が完全消滅する可能性が高い。一方、ホリプロも実は以前から和田の扱いに困っていて、社内での人望は薄れています。和田が意地になってNHKとケンカすれば若手の女優や俳優の活躍の場がなくなり、事務所の甚大な損失になりかねない。和田の子分のようなタレントたちは別にして、社内は『もう黙ってくれ』という意見で一致しています。この騒動を境に和田は『芸能界のご意見番』としての神通力を失い、第一線から強制退場させられる可能性もある」(前同)
芸能界を揺るがした『紅白』落選騒動は、和田の芸能生命すら脅かすほどの致命傷となってしまうのだろうか。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。