俳優ギャラが安すぎた?山下智久に浮上した”移籍トラブル”の顛末
ジャニーズの看板タレントで、俳優の山Pこと山下智久(31)が、事務所とのトラブルで退社寸前だったことを、12月6日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じている。ギャラを巡る抜き差しならぬ対立を収拾させたのは、やはり”あの人物”だった。芸能関係者は語る。
「山下は1996年にジャニーズに入所し、ジュニア時代から次々とドラマに出演。2003年にNEWSとしてデビューしますが、『NEWSは山下を飛躍させるために用意した』というのがもっぱらの評判です。だから、未成年飲酒問題でメンバーを次々とクビになっても解散はせず、山下が輝ける場として残しました。それだけの寵愛を受けてきたのに、事務所とトラブっていたとは驚きです」
記事によると、山下は2011年のNEWSからの独立前後、主演ドラマのギャラが他の共演者よりも低いことを知り激高。我慢できずに事務所に抗議すると、気の強いメリー喜多川副社長(89)が登場することとなり、「移籍する」「出ていけ」と泥沼の事態に陥ったという。
この間に立ったのが、ジャニー喜多川社長(85)だった。そこでの発言がふるっているのだ。
■山Pを窮地を救ったジャニーさんの発言とは?
「山下は僕と契約しよう」
この一言で問題は解決に向かい、最終的にはSMAPの当時チーフマネージャーとして権勢をふるった飯島三智氏(58)が引き継ぐかたちとなり、山下とメリー氏は矛を収めた。この一連の経緯について、出版関係者はこう話す。
「ジャニーさんは結局、情の人なんです。山下の一件は、見方によれば事務所サイドの言い分が正しい。ジャニーズという金看板あってのキャスティングですから、それを調子づいて不満をもらすなんて本来あってはならないこと。ただ、そうした山下の若気の至りを咎めずに、包むような言い方で説得してしまうのだから見事です」
すんでのところで最悪の事態を回避した山下とジャニーズ。騒動を振り返れば、ジャニー氏の存在感が際立つ結果となった。一方で、事務所に一時は反旗を翻した山下の後見人を務めることとなった飯島氏。メリー氏との関係悪化が顕著になったのも、同時期だったとみられる。山下の移籍騒動が、SMAP解散騒動の序曲だったとしたら興味深い。
- 文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)
- ※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。