歌手の和田アキ子（66）の発言が、またもや視聴者や関係者のひんしゅくを買っているようだ。12月11日放送された自身の冠番組『アッコにおまかせ!』（TBS系）で、俳優の成宮寛貴（34）の電撃引退について取り上げられた。

　その際和田アキ子は、成宮寛貴が引退発表した直筆のファックスで「人には絶対に知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされ」と書かれた部分に言及。渋谷区などで施行されているパートナーシップ条例と絡め、「絶対に知られたくない情報ではないと思う」と発言した。そしてこのコメントに対し、ゲストや共演者たちが苦々しい表情に包まれる一幕があった。

　また前日に放送されたラジオ番組『ゴッドアフタヌーン　アッコのいいかげんに1000回』（ニッポン放送）でも、和田は成宮について言及している。ここでも当該部分について、「今はゲイ、レズ、バイセクシャルは、人はあまり気にしないのでは」とコメントした上で、こうしたことを理由に芸能界を退く成宮を疑問視した。さらに薬物使用に関しても、「自筆のファックスを書いたってことは、（薬物疑惑などを）認めていることになると私は思う」との自論を展開している。

　こうした一連の和田の発言に、関係者も呆れかえっているのだとか。

「和田の発言はこれまでも多々波紋を呼んでいましたが、今回はいつも以上にひんしゅくを買っています。和田は先日、自身が紅白連続出場にストップがかかったことを報じられたばかり。そして『アッコにおまかせ!』ではこの件に関しては一切触れなかったことが、自分のことを棚に上げていると批判されています」（芸能関係者）

　ちなみに和田は、成宮とは直接会ったことはないという。仮にも同業者である和田だが、あまりにも今回の発言はお粗末すぎると言われても仕方ないのかもしれない。

■“オワコン番組”終了の準備を進めるスタッフも？

　一方で、こうした和田の発言を一部では炎上効果を狙っているのではないかという声もある。

「特に最近日曜日は、午前中の『ワイドナショー』（フジテレビ系）や、『サンデージャポン』（TBS系）で芸能ニュースを完全に消化しきっている状態です。そのためお昼の『アッコにおまかせ!』での芸能ニュースに期待する視聴者は減りつつあります。そのため和田の過激な発言で、話題を集めようとしているのかもしれません」（前出・芸能関係者）

　こうした炎上効果に頼った視聴率回復は、大きなリスクも伴う。しかし番組サイドはむしろそれでも良いといった考えのようだ。あくまで噂と前置きしたうえで、その内情をテレビ関係者が解説する。

「テレビ・ラジオ問わず、制作スタッフたちは和田の問題発言に対して寄せられるクレームに、頭を悩ませているようです。和田を起用した番組の視聴率もいいとはいえない状況だけに、過激発言で批判をうけることで番組終了の方向にもっていくことを模索しているスタッフもいるようです」（芸能記者）

　紅白歌合戦落選の一報が世間を騒がせたこのタイミングでの一連の和田の発言は、今後の芸能人生にどう影響するのだろうか。ご意見番としての立ち振る舞いから目が離せない。

文・安藤美琴（あんどう・みこと）

※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』（セブン＆アイ出版）、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。