天才テリー伊藤対談「パックン(パトリック・ハーラン)」(1)トランプは1日に20時間勉強すべき (2/2ページ)

アサ芸プラス

パックン ひどいなァ。それに得票数ではヒラリーさんが勝ってるんですから、それほど見方が間違っていたわけでもないんです。

テリー でも、結果としてトランプさんになったじゃない。

パックン ハァ~(深いタメ息をついて)、なっちゃいましたねェ。

テリー まァ、それについてはいろいろな分析ができると思うけどさ、俺がいちばんおかしいと思うのは、トランプさんが大統領に決まってから、「選挙中は過激な発言が目立ったけど、大統領になったら常識的にやるんじゃないか」「意外といい人なんじゃないか」っていう空気が、日本中に流れ始めたこと。俺はそれ、全然違うと思うんだよね。

パックン 僕もそう思います。心理学的にも、自分の望まない結果を受け入れるために、それを正当化したり楽観的に考えようという心理が働くことはよくあるみたいです。だから、「あれは選挙に勝つためのパフォーマンス」と、何の根拠もないのに考えようとする人が出てくる。でも大統領に決まってからも、彼は非常識ぶりを見せています。

テリー ああ、「イスラムは悪性ガンだ」と発言したフリン将軍を、重要ポストである安全保障問題担当大統領補佐官に任命していたね。

パックン ええ、少なくとも内閣メンバーの2人は、差別主義者として今までに大問題を起こしています。もし、勝利演説の「分裂したアメリカをまた1つにする」のがトランプさんの本音であれば、ああいう人は任命しないはずです。

テリー 俺も、何で日本の人たちが「いい人なんじゃないか」と言ってるのか、よくわかんない。

パックン あと、このタイミングで安倍首相と会ったのも非常識ですよ。大統領は、当選したらまずイギリスに電話を入れなきゃいけない規範があるんです。

テリー そりゃそうだ。1番の同盟国だからね。

パックン そうです。規範から言えば、日本やドイツはそのあとなんです。あと、あんなに気軽に対応されると、他の国々が「ちょっと会いたい」と言った時に断れなくなります。大統領が会談に応じるというのは、実はとても大変なこと。つまり、外交上の大事なカードをすごく安く切ったことになる。あんな無知で未経験な男が、大統領になるんですから、「毎日20時間ぐらい勉強しろ」と言いたいですよ。

テリー ハハハ、パックンのタメ息が大きくなるのも、よくわかるよ。

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