金正恩体制の「女性虐待」を助長する中国政府 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

近年、脱北者の多くは女性により占められている。ところが、米紙ワシントン・ポストが現地のブローカーの話として報じたところでは、「中国で身を潜めている脱北女性の5人に1人がオンライン上の性風俗業に関わっている」という。

脱北女性たちがそのような仕事に吸収されてしまうのは、中国当局に捕まることを恐れているからだ。食堂などで働いていれば、当局から尋問を受けるリスクが高くならざるを得ない。

中国当局は間接的にとは言え、北朝鮮における人権侵害を助長しているわけだ。

北朝鮮の人権問題の抜本的な改善のためには、金正恩体制の変更が必要と言えるが、仮にそれが可能だとしても膨大な時間がかかる。

しかし、中国当局に態度を改めさせることは、それよりもいくらかは容易だろう。北朝鮮の人々が今を生き抜くことができるように、「逃げ場」を確保しておくことも重要だと筆者は考える。

「金正恩体制の「女性虐待」を助長する中国政府」のページです。デイリーニュースオンラインは、高英起人権デイリーNKニュース軍事海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る