【プロ野球】川島慶三(ソフトバンク)の大ケガも後押し。今季から、本塁以外でも危険なスライディング禁止に! (2/2ページ)
■リプレー検証など、運用の詳細は再度検討
今回の会合で正式決定されたのは、走者はベースに向かって真っすぐスライディングをしなければならないということ。そして、ルールを逸脱した場合は、走者が守備妨害でアウトになるだけでなく、打者走者もアウトとなる。
これを前述の川島の負傷のケースに当てはめてみよう。一塁走者・田中のスライディングが危険というジャッジが下されたとすれば、田中が守備妨害でアウトになるだけでなく、三塁ゴロを放った中田までアウトとなり、二死走者なしから試合再開ということになる。
詳細なルール運用などについては、1月23日の会合であらためて決定される。そこで、リプレー検証をするかどうかなども話し合われる模様だ。おそらくコリジョンルール同様に、抗議があれば審判団が映像を確認し、あらためてジャッジを明らかにするというシステムになるのではないか。
コリジョンルール導入時も現場は大混乱しただけに、今回も一筋縄ではいかないだろうが、目的は「選手のケガを防止する」ためのルール変更。この理念とともに、なんとかスムーズにルールが浸透することを願うのみだ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)