トランプが引き起こす中国「日本侵攻」と「戦闘」恐怖シナリオ(1)中国に対する「脅し」と「牽制」 (2/2ページ)
軍事ジャーナリストの潮匡人氏に「最悪の場合」を解説してもらうと、
「事態が動いた時を前提に考えると、中国からの(台湾への)弾道ミサイル発射を警戒するのなら、移動可能な海上配備Xバンドレーダー(ミサイル防衛用レーダー)を台湾周辺に展開することが想定されます」
横須賀を母港とする海上自衛隊のイージス艦を含めた空母機動部隊が台湾海峡に向けて動きだすことも現実的だという。
「96年の台湾海峡危機(台湾周辺海域での中国のミサイル実験)では、中国と台湾の軍事的緊張が高まりました。アメリカは空母2隻を台湾海峡に派遣しましたが、今回も同じようなことが起こりえます。当時の中国は戦力が低かったので手を引いたものの、今度はそうなる保証がありません。中国の戦力は比べ物にならないほど上がり、戦争にもなりかねないのです」(前出・潮氏)