【アニメ漫画キャラの魅力】人間の可能性を信じ続ける少年「バナージ・リンクス」の魅力とは!?『機動戦士ガンダムUC』 (2/2ページ)

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バナージは別れの瞬間に過去を思い出し、目の前の男が自分の父親だったと知るのです。息子を争いに巻き込ませないために遠ざけた両親の想いを知りながらも、オードリーのためガンダムで戦場に出ます。

 家族と再会しても別れを告げる間もなく離れることになってしまったというのに、復讐は虚しいことだと理解し、その気持ちを訴え続けるバナージは強い心を持っていると思います。彼が周りに流されず、自分の信念を曲げない理由は、父親から「為すべきと思ったことを、為せ」をいう最期の言葉を受け取っているからなのでしょう。

■人が死ぬなんて冗談じゃない!優しい心の持ち主

 バナージの乗るユニコーンガンダムは、ラプラスの箱の中身を知る唯一の手掛かりです。そのため、箱を手に入れようとする連邦とネオ・ジオンの双方から狙われてしまいます。しかし、ユニコーンガンダムは襲ってきた敵を簡単にあしらえるほどの力を秘めています。そのガンダムに乗っているにも関わらず、バナージは敵のパイロットが死なないように戦うのです。そんな優しいバナージですが、戦争はそこまで都合の良いものではありません。「フル・フロンタル」に連邦の「ダグザ・マックール」を目の前で殺された瞬間は怒りに囚われてしまい、ネオ・ジオンで過ごした際にお世話になった「ギルボア・サント」を戦場で殺してしまいます。その後地球では、家族の復讐のために戦うジオン残党軍の「ロニ・ガーベイ」を殺さずに救うため必死に説得しますが、その努力も虚しく彼女は戦死してしまうのです。

 相手のことを考えながら戦うという、優しすぎるともいえるバナージですが、戦いの真っ只中でさえこの気持ちを保てることはバナージの魅力の1つです。殺したくない人を死なせてしまい、人が死んでしまうことの悲しさを再確認したバナージは、後にラプラスの箱を平和のために使うことを決意します。

■皆が幸せな世界を求めるニュータイプ

 バナージは、戦場で志を持って戦う人たちと触れ合い、人間的に成長していきます。暴走状態に近かったユニコーンガンダムも乗りこなし、次第にニュータイプとしての才能を開花させます。そして、彼のまっすぐな思いが人々を動かし、ラプラスの箱が開かれ、長きにわたる連邦とネオ・ジオンの戦争は終結を迎えるのです。

「自分が死ぬのも人が死ぬのも冗談じゃないって思うから、やれることをやっているんでしょう!?」

ガンダムという兵器に乗りながらも、決して人殺しを肯定せず、みんなが幸せに暮らせる世界を求めるその姿は、宇宙世紀を締めくくるこの作品の主人公にふさわしいでしょう。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:はら(キャラペディア公式ライター【バンタンゲームアカデミー ゲームライター専攻】)

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