これぞシンプルライフ!繰り返す火事で江戸時代の庶民は超ミニマリストだった? (2/2ページ)

Japaaan

戸火事図巻 田代幸春画

そんなこんなで、いつ火事があってもすぐに逃げられるよう、江戸時代の人々は荷物を最小限にしていたんですね。火事のときの身支度は、鍋、釜、茶碗くらいと、本当にシンプル。だから、家事になっても、あれも持っていかなくちゃこれも持っていかなくちゃと慌てることなく、それこそ風呂敷ひとつ分の荷物を持っていけば、十分だったのです。大した家財道具もなく、家もマイホームではないから、そんなにモノに執着することもなかったのでしょう。だから、あれとこれ、どっちにしようと迷うこともなければ、あれが見つからないというストレスもなかったのです。

火事がそんなに何度もあったら、私だったら心が折れてしまいそうですが、江戸時代の人々はそんなことを言ってもいられなかったのでしょう。そもそも「心が折れる」なんてネガティブワードは、なかったですものね。我慢強いことを自慢するために、冬でも足袋を履かない人がいるほどですから。おそるべし、江戸時代!

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