つい心惹かれちゃう!春が近付くと突如として増える「桜味」のグルメたち (3/3ページ)

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古くは在原業平、伊勢大輔、紀友則など、平安時代の代表的な歌人達が、「桜」を和歌に詠み込んできました。

お正月のゲームとしても有名な「百人一首」にも、「桜」の歌が5首選ばれています。

桜の花の、美しいけれどあっという間に散ってしまう「儚さ」は、日本人にとっては「もののあはれ」を象徴するような存在でした。そこから、風流を愛する平安時代の貴族達に愛でられ、散り急ぐ様子を惜しまれ、こうして歌の題材として取り上げられるようになったのです。

宮中の紫宸殿の前には「右近の橘」と「左近の桜」がありましたが、この「左近の桜」は元は梅で、火事により内裏が消失して新しく内裏が造られた際に桜に変えられたということが、平安時代末期の「古事談」に記されています。

大輪のバラやユリの花も華やかで美しいですが、儚さを感じさせる桜の花を愛する心は、古代から現代まで日本人に受け継がれてきた「和の心」なのですね。

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