地形からピラミッドまで、高精度ドローン用レーザースキャナ『TDOT』【ジャパン・ドローン2017】 (2/2ページ)
測量するためのレーザーは、ユニット下部から放射される。
撮影:平塚直樹
レーザーがスキャンした地形データは内蔵のSDカードに記録され、それを着陸後にPCにインストールした3D CADなどの専用ソフトで3Dデータに変換すればOKだ。
アミューズワンセルフの技師である富井氏によると、これらにより、人力で1週間かかった測量作業が、「飛行15分、データ作成5分の計20分でできる」というから驚きだ。
撮影:平塚直樹
■ 写真での測量は難しい
ドローンによる測量は、レーザー以外にも上空からカメラで写真を撮影する方法もある。これに対し、前出の富井氏は、「上空からの写真では、地面に生えた草や木などの高さがあるので、正確な地形データを作るのは難しいですね。レーザーなら地面をちゃんと捕捉するので、正確な測量ができます」という。
ちなみに、『TDOT』の価格は約2,200万円。最先端技術が満載の産業用スキャナだけに、さすがのお値段だ。
また、今回セットとなるDJI製ドローン『MATRICE 600 PRO』も、高性能のフライトコントローラーなどを採用した空撮プロ用モデル。しかも価格は約50万円、高性能ながら低価格を実現している。
撮影:平塚直樹
ドローンとその関連機器による技術の進歩により、産業界は確実に変化している。それを実感させてくれる実例のひとつだといえるだろう。
【参考】
※ アミューズワンセルフ公式ホームページ