速さとパワー復活! ホンダがF1世界王者を狙える3つの理由(1) (2/2ページ)

週刊実話

マクラーレンは伝統的な名称“MP4”を廃止し(昨年はMP4-31)、今季から“MCL”冠の「MCL32」にチェンジした。これは、かつての総帥ロン・デニス氏(70)との決別を意味している。
 かつてセナ・プロストを擁し、マールボロで知られるフィリップ・モリス社とのコンビで黄金時代を築いたマクラーレン・ホンダの総監督を務めたのがデニス氏だ。その栄光の象徴こそが“MP4”シリーズのシャシーだった。

 そのデニス氏はホンダのF1撤退もあり、'09年にF1部門を離れ、市販車スーパーカー・マクラーレンの経営に専念していた。それが'15年のホンダF1復帰とともに総帥に返り咲いていた。それにより何かとチーム運営に口を挟むようになり、エンジンのスタイルが様変わりする中、従来のシャシー優先主義を貫き、チームを大混乱させた。
 「これではホンダが真価を発揮できないと判断したTAGグループ(マクラーレン社株式の25%保有)の総帥マンスール・オジェ氏と、バーレーン政府投資ファンド『マムタラカト』は、昨年11月にデニス氏を解任。“老害”を取り除いたことで、シャシーに合わせたエンジン作りから、エンジンに合わせたシャシー開発へ、チーム方針を大転換したのです。ホンダにとってこの差は大きい」(F1ライター)

「速さとパワー復活! ホンダがF1世界王者を狙える3つの理由(1)」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る