驚くほどラグジュアリーなSUV! ランドローバー・レンジローバー ヴェラール (2/3ページ)
単に分類をするなら、流行のクーペ風スポーティSUVですが、このリダクショニズムによる高いデザイン性により、ヴェラールならではの世界観を実現しました。
■スタイリッシュで洗練されたインテリアphoto by ランドローバー公式サイトレンジローバーシリーズの持つインテリアデザインを踏襲しつつ、ファブリックやタッチパネルといった一つ一つのマテリアルの質感がヴェラールでは高められており、他のレンジローバーシリーズとは異なるラグジュアリーな室内空間を実現しています。スイッチ類など操作系は2つの10インチタッチスクリーンから構成される「インフォテインメント」により、シンプルかつ上質にまとめ上げられ、見事としかいいようがありません。 若干低めのルーフラインですが、室内高はしっかり確保。運転席から後席まで開くパノラマミックサンルーフも用意されており、開けば非常に高い開放感を得ることができます。
■レンジローバーとその他のSUVを分かつウェイドセンシングphoto by ランドローバー公式サイトレンジローバーシリーズのアイデンティティの一つが、高いオフロード性能です。あらゆる天候や路面状況にも対応するというAWDを中心に、ヒルディセントコントロールやテレインレスポンス2オートなどを装備。電子制御エアサスペンション装着車であれば、車高を任意に40mm調整することも可能です。中でも近年目を引くランドローバー独自の技術がウェイドセンシングです。
ウェイドセンシングとは水中を車体が走るとき、つまり河を渡るときにドアミラーに装備されたセンサーにより水深を検知し、渡河水深限界(650mm)に近づいたときに警告を行う機能です。日本でも河川の増水や津波により水中を車で走る場面がない訳ではありません。特にそうした場面が見られる一部の地域にお住まいの方にとっては、こうしたウェイドセンシングのような機能はいざという時に役に立ちます。
1度水没してしまえば、車の価値は大きく下がり、例えば買い取り査定価格も大きく目減りしてしまいます。そうした観点だけで車を語るのは寂しいものですが、耐久消費財である自動車にとってはやはり重要な部分です。