ビートたけしが語る渡哲也・渡瀬恒彦兄弟の粋なエピソード (2/2ページ)
「もっとびっくりしたのはお勘定のとき。おれたちも帰ろうということで『お勘定をお願いします』って店の人に言ったら、もう終わっているの。『渡さまがお済ませになっています。お誕生日ですから』と。ああすげえなあと思って、おれがおごるはずが、渡さんに全部おごられちゃった。おごってくれたからすごい人だと言うんじゃないよ。誕生日を祝ってくれる気の使い方がすごいんだよ。それと、ちゃんと挨拶してること。芸能界にいると、お互い顔を知っているのに挨拶したことがないという人が結構、多い。おれはあまり挨拶するのが好きじゃなかったんだけど、渡さんに会ってからやっぱり、挨拶はしておくものだと思うようになった」
数々の武勇伝を残しながら、兄の渡より先に他界してしまった渡瀬さんに改めてお悔やみ申し上げます。
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