芸能界「最新ギャラ事情」関係者が語る驚愕の実態とは!?
お笑いBIG3に肉薄する中堅芸人とは!? 視聴率女王・米倉涼子を猛追する若手女優2人、テレビより美味しい「来店営業の実態」……。
生き馬の目を抜く芸能界で、その立ち位置をストレートに反映するギャラ。人気になれば一気に大金を得ることができ、逆に問題やスキャンダルを起こせば業界から弾き出されかねない。そんな芸能界とギャラの最新事情を知るべく、徹底取材を敢行。広告代理店社員やテレビ局員、制作会社社員などから情報を集めると、テレビ画面からは知ることのできない金銭事情が浮かび上がった。
「番組の性格や放送する時間帯、さらには演者の役割の重要度によって変動することは当然のこと。また、テレビ局によって、大きく値段が変わります。たとえば、NHKやテレビ東京系では他のキー局より低くなります。また、それぞれの局への貢献度や“慣例”でも変わりますからね」(広告代理店社員) 本誌は集めた情報の中から“標準的”と思われる数値を掲載することにした。
まず注目したいのが、女優陣の金銭事情だ。芸能界にあって、最もギャラが変動しやすいという。「女優の人気というものは、男性タレント以上に上下動が激しいと言えます。ドラマやCMの評判、熱愛報道、容姿の変化が素早くモロに影響しますからね」(前同)
そんな中にあって、ここ数年、ギャラ女王の座にあったのが米倉涼子だった(CM推定約5000万円、テレビ推定約200~500万円)。『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)での高視聴率は言うに及ばず、ブロードウェイに進出するなど、人気とカリスマ性の両立がその要因だ。
「昨年末に離婚が成立しましたが、彼女の場合、それほどイメージダウンにはならないでしょうから、しばらくは横ばいと思われます。特にテレ朝は、他局に比べて彼女への支払いは圧倒的に高いので、今後も、その額をキープするはずです。一方で、彼女を猛追するのが、綾瀬はるかと新垣結衣(ともにCM推定約8000万円、テレビ推定約220万円)。特に新垣は、昨年の冬ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でのブレイクが大きい。清楚なキャラに加えて、もともと人から嫌われないという稀有なタイプですから、今年は需要が一段と高まるでしょうね」(スポーツ紙記者)
新垣までは行かなくとも、ここ数年、伸びに伸びているのが波瑠(CM推定約5000万円、テレビ推定約150万円)だ。「清潔さとマジメさと演技力で露出を増やしてきた彼女ですが、さらに、NHK朝ドラ『あさが来た』のヒロインを務めたことが大きい。朝ドラと大河ドラマの主演は、それ自体はギャラは安いんですが、その後の仕事のギャラが一気に跳ね上がるんです。すでに大手10社とCM契約中ですが、今後はさらに値段が上昇するでしょう」(キー局社員)
そんな彼女と同じ立ち位置にいるのが、杏(CM推定約5800万円、テレビ推定約200万円)。彼女も、清潔さと演技力は盤石のものがあり、朝ドラ『ごちそうさん』に出演。一方で、意外と低いギャラ設定なのが吉高由里子(CM推定約4000万円、テレビ推定約200万円)。その話題性や男女問わぬ人気ぶりは説明するまでもないのだが、「杏や波瑠は、そのマジメさが安心感につながるとして、企業からの需要が高めになるんです」(前同)
一方、女性タレントにまで対象を広げると、驚愕のギャラを叩き出す人物がいる。安室奈美恵だ。1992年に芸能界入りし、歌姫の名をほしいままにした彼女は、「低迷時期もあったものの、現在も圧倒的なカリスマ性を誇ります。ライブのチケットは関係者でも入手しにくく、楽曲提供料などを含めたCM契約料は“億超え”。しかも、それに見合う反響があるといわれます」(前出のスポーツ紙記者)
安室に及ばぬとは言え、滝川クリステルも露出すれば反響の大きい一人(CM推定約1億円、テレビ推定約200万円)。東京五輪の招致に大きく寄与したことが、イメージとして強いのが理由なのだが、「その後、ギャラの高騰が続き、彼女サイドもなかなか値下げに応じなかったことから、徐々に仕事がなくなってしまったようです」(前同)
また、朝の情報番組『スッキリ!!』で加藤浩次の相方を務める近藤春菜(CM推定約2000万円、テレビ推定約25万円~)は、昨年、テレビ番組出演数で女性陣最多という多忙っぷりだが、ギャラは意外にもかなりリーズナブル。「帯番組は通常の番組よりギャラが安く設定されるので、スッキリも1本当たり25万円前後とのことです。他の番組はそれより高いとはいえ、乱暴に言えばタカが知れています。でも、昨年457本の番組に出演していますから、薄利多売の代表格と言えますよ」(番組制作会社社員)
女性陣から男性タレントに目を向ければ、俳優では福山雅治がトップに輝く(CM推定約4000~7000万円、テレビ推定約200万円)が、これも先に述べた安室同様、楽曲提供料や玄人はだしの写真提供料などの条件がついたもの。「福山が男性タレント単体で最もギャラが高いと言えますが、グループでいえばやはり『嵐』。値段や他の仕事との兼ね合いから5人そろわずに契約する例もあるほどの人気です」(前出の広告代理店社員)
ちなみに、嵐の中でギャラ最高額なのが櫻井翔(CM推定約5000万円、テレビ推定約200万円~)。バラエティからニュース番組までこなす脅威のマルチ能力は、アイドルに限らずとも芸能界で比類ない。松本潤と二宮和也もCM契約料は櫻井と同額で、推定5000万円だという。
CMのギャラでは、俳優やアイドルのイケメンが上位に並ぶが、番組出演となれば、そうとは限らない。むしろ、バラエティや情報番組で中心になるのは芸人のほうで、明石家さんまやビートたけしとなれば、番組1本当たり200万円超えを記録する。そして、そんなお笑いBIG3に肉薄するのが、くりぃむしちゅーの2人だ。
「現在、上田(テレビ推定130~200万円)はバラエティやスポーツニュースのMCなど幅広くこなしています。その安定感は、中堅では随一と言えます。一方、有田(テレビ推定120~190万円)はどんな状況でも笑いを生み出しますし、何より、番組の完成後のことまで考えて行動すると、現場サイドから大好評。最近は、番組演出にも積極的に手を貸しているそうです」(前同)
それだけに、番組1本当たりのギャラも、お笑いBIG3からわずかに下がる程度ということも少なくないそうだ。「さすがに大御所を抜くということは、実力うんぬんより慣例的に厳しいものがあります。しかし、くりぃむしちゅーの2人を中心に据えた番組は、どれも長続きしますから、その需要はますます上がっていくでしょうね」(同)
他の芸人のテレビ出演料は、宮迫博之が100~130万円程度、後藤輝基が80~110万円程度、設楽統が70~100万円程度だそうだ。
4月は番組の改編時期。話題の番組が多く始まっているが、事務所と芸能人のプライドと生活をかけたギャラの悲喜こもごものほうが気になる!?
最近、テレビで見かけないな……と思った芸能人が、陰で大金を得ているケースがある。「営業」だ。公民館でのライブに加えて、地元の祭りや学園祭、さらにはパチンコ店やスーパー駐車場でのイベントなど、種類は様々。
「特に地方では、芸能人は雲の上の存在。すでにブームが去ったタレントでも、一流芸能人のように扱われます。バラエティのひな壇で拘束3時間で3万円しか稼げないタレントが、営業では移動を除く拘束2時間で40万円なんて珍しくない」(芸能プロ関係者)
“一発屋”ほど地方では人気があり、1日に3本以上の出番がある場合も。「待合室でも、豪勢なお弁当や地元の銘菓が並んでいて、かつての売れっ子気分を味わえると、かなり高揚するそうです。さらにパチンコ営業であれば、通常の営業の2倍は堅いといわれています。芸能人の中には、“テレビ出演は地方で営業を獲るための宣伝行為”と言い切る人もいるくらいですからね」(芸能記者)
芸能界の“成功”にも様々な形があるようで……。