木村拓哉はなぜ”解散ネタ”を繰り返す?報道番組への出演が物議に
「オレ様がHERO」とでも言いたいのだろうか。元SMAPの木村拓哉(44)が4月18日、『報道ステーション』(テレビ朝日系)に出演し、再びSMAPの解散に言及してファンの動揺を誘っている。
■『無限の住人』のヒット目指して報道番組を行脚
主演映画『無限の住人』の全国公開がいよいよ迫ってきた木村。『めざましテレビ』(フジテレビ系)に引き続き、『報道ステーション』の独占インタビューに応じた模様が18日に放送された。
今年の活動は「推進力は自分次第」と語り、再び「大晦日にNHKホールにいないっていうのはすごい不思議な感覚」と昨年の『NHK紅白歌合戦』について言及。さらに解散中止を求めるファンの署名が37万人分集まったことに感謝を述べ、「その感謝をちゃんと体現していかないといけない」「欲張りにアンテナを張って、感じるものをいっぱい感じないと」などと意気込みを口にしていた。
「今回のインタビューは、『めざましテレビ』のインタビューの焼き直しに近い部分もあり、目新しいわけではなく、根底に『解散したのは他メンバーのせい』という思いが透けています。それにインタビュー中の発言が『めざましテレビ』の時と似ています。立て続けにインタビューを受ける芸能人が同じ内容を喋ってしまうのはよくあること。おそらく同時期に取材が行われたのでは。また視聴者の年齢層が幅広い報道番組で映画の宣伝をするのは、GWの家族連れをターゲットにしている意味では適切でしょう。『無限の住人』を是が非でもヒットさせたいと執念すら感じます」(芸能関係者)
それにしても、映画の宣伝という理由こそあれ、元SMAPの中で地上波のインタビューに唯一応じ、グループ解散について開けっぴろげに語る様は奇異にすら見える。加えてインタビュアーをつとめた富川悠太アナ(40)は放送内で、木村が「何でも聞いて下さい」と申し出て、事前打ち合わせなしのインタビューだったこともポロリと漏らしている。
「厳しい報道規制を敷くジャニーズにしては奇妙な対応。『めざましテレビ』でも『報道ステーション』でも長い時間が割かれており、ジャニーズと各局の政治的な駆け引きも見え隠れしています。また報道系の番組は、バラエティ番組より格式が高い。そこで“木村さんの正義”のみが繰り返し振りかざされるのは怖さすらあります。視聴者を洗脳でもしたいのでしょうか」(前出・芸能関係者)
こうした背景には、『週刊文春』(文藝春秋)の読者アンケートで嫌いな俳優1位になるなど、急激なイメージ悪化も関係しているのだろうか。
「木村さんが嫌われ始めた根本原因は『他の4人のメンバーを裏切った』という通説。その解釈をねじ曲げて『自分はファンのためを想ってずっと行動していたんだ!』と訴えたいのかもしれません。しかし喋れば喋るほど墓穴を掘るだけ。功を奏しているとは言い難いです」(前同)
ジャニーズ帝国の後押しを受けてマイ・ウェイを不気味に突き進む木村。欲張りにアンテナを張る前に、ファンや視聴者の気持ちを汲み取り、長年連れ添った仲間たちを慮る心を持ったほうがいいかもしれない。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。