背表紙におさまりきらない?「世界一“タイトルが長い”本」を調査! (3/4ページ)

新刊JP

さらに、2010年にインドで出版された書籍が「世界一長いタイトルの本」だという情報もあったが、こちらに至っては書籍名すらわからず、真偽のほどは定かではない。

■日本の「長いタイトル本」

日本にもタイトルの長い本は数多くある。

横尾忠則氏の『悩みも迷いも若者の特技だと思えば気にすることないですよ。皆そうして大人になっていくわけだから。ぼくなんかも悩みと迷いの天才だったですよ。悩みも迷いもないところには進歩もないと思って好きな仕事なら何でもいい。見つけてやって下さい。』(勉誠出版/刊)は、114文字もあり、長いタイトルの書籍として有名だ。

こうした、書籍タイトルの長文化はいつから始まったのだろうか?

たとえば、2009年の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海著、ダイヤモンド社刊)や、2013年の『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴著、KADOKAWA刊)などは記憶に新しい。

ちなみに『もしドラ』は、2015年に第二弾として『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』という、より長いタイトルの書籍も発刊されている。

タイトルが長文化した理由は、いろいろと考えられるが、ひとつには書籍の出版点数の増加が要因にあると考えられる。

出版される書籍の数が増えれば、当然、書店を訪れる客は書籍の多さに戸惑い、どれを選ぶか迷う。
そんな中、ひときわ長いタイトルの書籍は存在感があり、客の目にも留まりやすい。少なくとも「どんな本なのだろうか?」と興味をそそられ、その場でページをめくってみたくなるだろう。

「背表紙におさまりきらない?「世界一“タイトルが長い”本」を調査!」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る