不快感MAX!? 俳優とモノマネ芸人の「微妙な関係」
タレントがモノマネされるのは“人気者の証”などといわれるが、モノマネされた側の反応はさまざま。3月30日に放送されたバラエティ番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)では、小栗旬(34)が自身のモノマネをする芸人“おばたのお兄さん”(28)と対面。おばたのお兄さんがおそるおそる「モノマネさせてもらってもよろしいでしょうか?」と許しを請うと、小栗は「もちろんです!」と快諾した。さらに、おばたのお兄さんの「まーきの」というモノマネネタを、小栗が逆に披露するサービスまで見せた。
しかし、モノマネされる俳優の中には、小栗とは違い、不快感をあらわにした人もいる。
芸人のモノマネに対し“厳戒態勢”を敷いた俳優として、真っ先に名前が挙がるのが織田裕二(49)。織田のモノマネといえば、お笑い芸人の山本高広(42)が行う「キター!」と言いながら拳を突き上げるネタが有名だ。しかしこの山本のモノマネについて、織田本人は、2008年に行われたイベントの取材中、「僕は笑えない」と発言。その後、織田の所属事務所は「モノマネをする際は本人のイメージを尊重していただくようなルール作りをお願いしたい」と民放各局に通達まで出している。
市原隼人(30)も、芸人のモノマネに我慢できなかった俳優の一人だ。市原は2013年に自身のブログで、モノマネについて「何を伝えたいかわからない」「役者を馬鹿にしてなめてるとしか思えない」(現在は削除済み)と怒り心頭の文章をつづり、話題に。これは市原のモノマネをしていた花香よしあき(37)を指してのものといわれていた。そして後日、花香は自身のブログで、市原と直接話をする機会があったことを報告。その文章は「これからも変わらず大好きな市原隼人さんのモノマネを全力でやらせていただきます」と結ばれており、二人が無事和解したと思われる内容だった。
そして藤原竜也(34)の場合は、自身のモノマネを目の前で見て、ムッとしてしまった。昨年3月、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際、藤原のモノマネをしている芸人のGたかし(38)と対面。Gたかしは、藤原の見ている前で「金だ、金だ、金だ! 俺には金が必要なんだよ!」と、映画『カイジ 人生逆転ゲーム』での藤原の演技をモノマネで再現した。最初はにこやかに見ていた藤原だったが、次第に表情は曇りはじめ、ネタが終わった後には「バカにはしてないですよね?」と怒り気味にコメントした。
しかし、Gたかしのモノマネはさらにエスカレート。2013年に公開された藤原出演の映画『藁の楯』のシーンを再現し、「触るな! 俺に触るな! 床がキンキンに冷えてやがるよ~!」と床をバンバンと叩いて転がり回った。だが、実はこの「キンキンに冷えてやがる」は『カイジ』のセリフ。その後も、Gたかしは事あるごとに床を転げながら「キンキンに冷えてやがるよ~!」を連発した。
ネタの後、フットボールアワーの後藤輝基(42)から感想を求められた藤原は、「素晴らしかったです……」とコメント。だが、その表情は渋いままで、後藤からは「カンカンに怒ってるよ~」とツッコミが入っていた。最後は、「(モノマネを)公認してほしい」というGたかしの頼みに、「黙認で」と渋々ながら了承している。
モノマネをする側とされる側。お互いに良好な関係を築いて、うまく共存していくのが“ベター”なのだろう。